エフピコとはどんな会社?
株式会社エフピコは、食品用トレーや包装容器の製造・販売において国内シェア約30%を誇る業界最大手のメーカーです。スーパーやコンビニの精肉・鮮魚・総菜コーナーで日常的に目にするトレーの多くはエフピコ製品であり、日本人の食卓を陰から支えてきた企業です。1962年の創業以来、一貫して食品容器のリーディングカンパニーとして成長を続け、東証プライム市場に上場しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社エフピコ |
| 設立 | 1962年(昭和37年)7月24日 |
| 資本金 | 131億5,000万円 |
| 本社所在地 |
広島県福山市曙町1-13-15(福山本社) 東京都新宿区西新宿6-8-1 新宿オークタワー(東京本社) |
| 従業員数 | 単体:988名 / エフピコグループ:5,250名(2025年3月末時点) |
| 平均年収 | 746.9万円(2024年3月期・有価証券報告書より) |
| 株式市場 | 東証プライム市場上場(証券コード:7947) |
株式会社エフピコ 基本情報(出所:エフピコ公式HP・有価証券報告書)
エフピコの主要事業は以下のとおりです。
- 食品用簡易トレー容器の製造・販売:ポリスチレン・ペーパー・その他合成樹脂製の食品容器を製造・販売
- 食品包装資材等の販売:ラップ・袋・シールなど、容器に関連する包装資材全般の販売
- トレーtoトレーリサイクル事業:使用済み食品トレーを店頭で回収し、新たな食品容器として再生するリサイクルシステムの運営
- 付加価値オリジナル製品の開発・販売:軽量化・耐寒性・エコ対応など機能性の高いオリジナル容器の開発・拡販
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エフピコが「やばい」と言われる5つの理由
エフピコに対する「やばい」という評判は、過去の裁判事例・体育会系文化・年功序列・残業・全国転勤など複数の要因が重なって生じています。ここでは、実際の口コミや公開情報をもとに、その実態を客観的に解説します。
転勤強要で訴訟に発展した「エフピコ事件」があるため
エフピコが「やばい」と言われる理由として最も知名度が高いのが、労働法の教科書的事例として現在も広く参照される「エフピコ事件」(東京高裁 平成12年5月24日判決)です。
この事件は1990年代後半、バブル崩壊後の厳しい経済環境のもとで起きました。エフピコが生産部門の分社化を進める過程で、関東工場の製造部門に勤務していた社員10名に対し、広島県福山市の本社工場への転勤を要請。しかし転居を伴う転勤に応じられない社員の多くが退職に追い込まれたことで、退職した社員らが「不当な転勤強要・退職強要だ」として損害賠償を求めて提訴した事案です。
- 一審(水戸地裁下妻支部 平成11年):会社の一連の転勤打診行為を「執拗な退職強要・いやがらせ」と認定し、慰謝料等約2,000万円の支払いを命じる(社員側勝訴)
- 二審(東京高裁 平成12年):会社には合法的な配転命令権があり、経済合理性のある転勤要請であったとして一審を覆し、社員側の請求をすべて棄却(会社側勝訴)
- 現在の位置づけ:厚生労働省「あかるい職場応援団」ポータルサイトに「配転命令とパワーハラスメント」の教科書的裁判例として掲載。労働法の学習教材として広く活用されている
最終的には会社側が勝訴しており、転勤要請自体に違法性はなかったと司法が判断しています。しかし、「エフピコ」と検索すると事件名が上位に表示されることや、労働問題の象徴的な事例として語り継がれていることが、「やばい」というイメージの大きな一因となっています。現在のエフピコは当時と経営環境が大きく異なり、分社化もすべて完了しているため、過去の事件だけで現在の企業を評価するのは適切ではありません。
体育会系の企業文化が根強いと言われているため
体育会系の社風が強いというのも、エフピコが「やばい」と言われる理由の一つです。
社員口コミによれば、特に営業職や製造現場では体育会系気質の社員が多く、論理的なアプローチよりも気合いや行動力・チームワークが重視されるという声があります。先輩・後輩の縦の関係を重んじる文化も根付いているようです。
一方で、部署によって雰囲気は大きく異なるとも言われており、管理部門や企画系のポジションではそれほど体育会系の色を感じないという意見も見られます。製造業・食品業界という特性上、現場の一体感やコミュニケーションを大切にする文化は必ずしも悪いものとは言えません。チームで目標を達成することにやりがいを感じる人には、むしろ向いている環境とも言えるでしょう。
年功序列が強く若手が出世しにくいと言われているため
年功序列の文化が強く、若手の裁量が限られているというのも、エフピコが「やばい」と言われる一因です。
口コミサイトによれば、「中間層(30〜40代)が厚いため、ポストの空きが出にくく、若手から早期昇格するのは難しい」という声が見られます。いわゆる「昭和的な年功序列」の文化が残っているという指摘もあり、スピーディーなキャリアアップを求める若手には物足りなさを感じるケースがあるようです。
一方で、年功序列は裏を返せば「長く勤めるほど収入・待遇が安定する」という安心感とも言えます。食品容器業界という景気に左右されにくい分野で働けること、そして業界最大手としての事業の安定性を考えると、長期的なキャリアを見据えて腰を据えて働きたい人には向いている環境とも評価できます。
部署によって残業時間に大きな差がありきつい部署があるため
部署によって残業時間に大きなばらつきがあり、一部の部署ではきついという声があるのも、エフピコが「やばい」と言われる理由の一つです。
口コミによれば、月間の残業時間は部署によって10時間程度から70時間程度まで大きく異なるという報告があります。「定時ではまず帰れない」という声が聞かれる一方で、残業がほとんどない部署もあるようです。特に繁忙期や特定の営業・物流系の部署ではハードになる場合があるとも言われています。
一方で、製造業・食品容器業界という業態上、シフト制・交替制勤務の部署では残業がほぼ発生しにくい構造になっている職場もあります。また、エフピコは「スマイル休暇」などの独自の休暇制度を設けており、休暇取得を促進する姿勢も見られます。入社前に配属先の業務内容や勤務体系を確認することが重要です。
総合職は全国転勤があり生活への影響が大きいと言われているため
全国転勤があり、生活への影響が大きいという点も、エフピコが「やばい」と言われる理由の一つです。
エフピコは北海道から九州まで全国各地に拠点を持つ企業であり、総合職採用の場合は全国への転勤があることが就業規則に明記されています。家族のいる方や、特定の地域に住み続けたい方にとっては、転勤の可能性は大きなネックになります。特に過去の「エフピコ事件」の印象もあり、転勤に対して敏感に反応する求職者が少なくありません。
ただし、エフピコでは転勤者向けの借上社宅制度が整備されており、転勤に伴う住居費の負担を会社が一定程度サポートする仕組みが用意されています。また、エリア限定職での採用コースを選択することで、転勤範囲を絞ることができる場合もあります。転勤への対応方針は事前に確認しておくことが重要です。
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エフピコで働くメリット・良い評判口コミ
「やばい」という評判がある一方で、エフピコには確かな魅力も多数あります。特に「業界最大手の圧倒的な安定性」「上場企業平均を大きく上回る高年収」「充実した福利厚生」「社会貢献性の高い仕事内容」は、転職先として高く評価されるポイントです。
食品容器業界最大手・11期連続増収の安定した事業基盤
エフピコの最大の強みは、食品容器市場において国内シェア約30%を誇る業界ナンバーワンの地位です。スーパー・コンビニ・惣菜店など、あらゆる食品売り場に製品が並んでいるため、景気の波に左右されにくいビジネス構造を持っています。
実際、エフピコは11期連続増収という驚異的な業績を達成しており、2025年3月期の売上高は2,356億円超。2026年3月期も増収増益が見込まれており、5期ぶりの過去最高益更新が予想されています。自己資本比率も50%超と財務基盤は非常に健全です。「人がご飯を食べる限り食品容器の需要はなくならない」という本質的な事業の強さが、安定成長を支えています。
上場企業平均を大きく上回る年収746万円と充実した福利厚生
エフピコの大きな魅力の一つが、有価証券報告書による平均年収746.9万円(2024年3月期)という高い給与水準です。上場企業の平均年収が614万円とされるなか、エフピコはその水準を大きく上回っており、製造業・食品業界の中でも待遇は良好な部類に入ります。
福利厚生も非常に充実しており、大企業ならではの手厚いサポートが整っています。
- スマイル休暇:エフピコ独自の特別有給休暇制度
- 借上社宅制度・社員寮:転勤者や新入社員の住居費を会社がサポート
- 入社時有給休暇10日付与:入社直後から年次有給休暇を10日間付与
- 育児短時間勤務制度:子育て中の社員の働き方をサポート
- 各種手当:家族手当・時差出勤・会員制福利厚生サービスなど
- 健康支援:保健師による面談・産業医相談・昼食補助・社員持株会制度など
リサイクル・環境事業で社会貢献できるやりがいのある仕事
エフピコは食品容器メーカーとしての枠を超え、「トレーtoトレー」リサイクルシステムの先駆けとして、日本の食品プラスチックリサイクルをリードしてきた企業です。
スーパーの店頭に設置された回収ボックスでトレーを回収し、新しい食品容器として再生するこの仕組みは、現在では全国の主要スーパーチェーンに広がっています。2025〜2026年にかけては天満屋ストア・魚力など多くの小売チェーンとのリサイクル協定も進展しており、CO2削減への貢献も数値として実績を出しています。
SDGs・環境問題への意識が高まる現代において、「環境に良い仕事をしている」という実感と誇りを持って働けることは、エフピコで働く大きなやりがいの一つです。メーカーとしての「ものづくり」と「社会貢献」を両立できる点が、若い世代からも評価されています。
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エフピコの年収・給料は実際どれくらい?
「エフピコ 年収」「エフピコ 給料」といったキーワードで検索する方も多く、待遇面は転職・就職を検討するうえで最も気になるポイントの一つです。ここでは、公開されているデータをもとに、エフピコの年収・給料の実態を詳しく解説します。
平均年収・初任給・年収推移データ
エフピコは上場企業であるため、有価証券報告書で従業員の平均年収が公開されています。最新のデータは以下のとおりです。
| 年度 | 平均年収 | 前年比 |
|---|---|---|
| 2024年3月期(最新) | 746.9万円 | +3.6% |
| 2023年3月期 | 720.6万円 | ― |
エフピコの平均年収推移(出所:有価証券報告書)
初任給については、2024年4月実績で大卒238,100円・大学院卒249,100円・高専卒232,600円となっています(東京勤務の場合は地域手当18,000円を含む)。上場企業の初任給水準としては標準的〜やや高めの水準といえます。
| 学歴 | 初任給(月額) |
|---|---|
| 高専卒 | 232,600円 |
| 大卒 | 238,100円 |
| 大学院卒 | 249,100円 |
エフピコの初任給(2024年4月実績・東京勤務の場合は地域手当18,000円含む)(出所:リクナビ2026)
ボーナス・賞与・給与明細(HiPerBT)について
エフピコの賞与(ボーナス)は年2回支給されています。口コミによれば賞与額は安定しているという評価が多く、業績連動の側面もあることから、連続増収が続く現状では良好な水準が期待できます。
なお、エフピコでは「HiPerBT(ハイパーBT)」と呼ばれるモバイル給与明細システムが導入されており、スマートフォンやコンビニ端末から給与明細を確認できる環境が整っています。「エフピコ 給料明細」「Hi PerBT モバイル給与 ログイン」といった検索が多く見られることから、社員がこのシステムを活用していることがわかります。初めて利用する際は、会社から案内される登録方法に従ってアカウントを設定してください。
エフピコへの転職が向いている人・向いていない人
これまでの分析結果をもとに、エフピコへの転職・就職が向いている人・向いていない人の特徴をまとめます。入社後のミスマッチを防ぐためにも、ぜひ自分の価値観と照らし合わせてみてください。
エフピコへの転職が向いている人
- 安定した大手企業に長期的に就職したい人:国内シェア約30%・11期連続増収の業界最大手で、景気に左右されにくい安定した環境で働きたい方
- 上場企業平均を上回る年収を目指したい人:平均年収746.9万円と、製造業・食品業界の中でも待遇が良く、収入面でしっかりと稼ぎたい方
- チームワーク・協調性を大切にできる人:体育会系文化が根付いているため、組織の一体感を重視しながら仕事を進めることが得意な方
- 環境・リサイクル事業に関わりたい人:食品容器のリサイクルを通じて環境保護・SDGsに貢献したいという社会貢献意識の高い方
- 全国転勤を受け入れられる人(総合職):借上社宅制度のサポートのもと、全国各地での勤務経験を通じてキャリアを広げたい方
エフピコへの転職が向いていない人
- 全国転勤が難しい状況の人:介護・育児・パートナーの仕事など、居住地を変えられない事情がある方は総合職での入社には慎重な検討が必要
- 年功序列でなく早期昇格・抜擢を求める人:中間層が厚くポストの流動性が低いため、入社数年で管理職を目指したいという方にはミスマッチになりやすい
- ベンチャー的なスピード感・裁量を求める人:大企業特有の意思決定プロセスがあるため、自ら事業を動かすような高い裁量を早期から求める方には合わない可能性がある
エフピコへの転職におすすめの転職エージェント
今の職場に不安を感じている方、またはエフピコへの転職を本格的に検討している方は、まず転職の専門家に相談することをおすすめします。一人で悩むより、プロのサポートを受けることで、自分に本当に合った職場選びができます。
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まとめ
エフピコが「やばい」と言われる理由は、エフピコ事件・体育会系文化・年功序列・残業の部署差・全国転勤といったキーワードがネット上で広まっているためです。しかし、ここまで詳しく検証してきたように、その多くは部署や状況によって大きく異なり、一面的な情報だけで判断するのは適切ではありません。
- エフピコ事件:1990年代の出来事で裁判では会社側が勝訴。現在の事業環境とは大きく異なる
- 体育会系文化:部署によって差があり、チームワークを重視する文化とも言える
- 年功序列:長期的なキャリアを見据えて腰を据えて働きたい人には安定感がある
- 残業:部署によって差が大きいが、労務管理意識は向上している
- 全国転勤:借上社宅制度があり住居費サポートあり。エリア限定職の選択肢もあり
- 年収・待遇:平均年収746.9万円と上場企業平均を大きく上回り、充実した福利厚生が整備されている
- 事業の安定性:国内シェア約30%・11期連続増収・自己資本比率50%超の財務健全な優良企業
エフピコは安定した大手企業に長期的に働きたい人・社会貢献性の高い仕事をしたい人・上場企業平均を上回る年収を目指したい人にとっては、非常に魅力的な転職先です。一方で、全国転勤や年功序列といった特性とのミスマッチが生じやすい方もいるため、自分の価値観・ライフスタイルと照らし合わせた判断が重要です。
転職を検討する際は、転職エージェントを活用して企業の内情や選考傾向を事前に把握したうえで、準備を万全にして臨みましょう。
エフピコに関するよくある質問(FAQ)
- エフピコはブラック企業ですか?
-
ブラック企業とは言い切れません。過去の「エフピコ事件」は知名度がありますが、最終的に裁判では会社側が勝訴しています。現在は平均年収746.9万円・充実した福利厚生(スマイル休暇・借上社宅制度など)が整備されており、待遇面では良好な企業と評価できます。体育会系文化や全国転勤はあるものの、ブラック企業の定義には該当しないと考えるのが適切です。
- エフピコの平均年収はいくら?
-
有価証券報告書によれば、2024年3月期の平均年収は746.9万円です(前年の2023年3月期は720.6万円)。上場企業の平均年収とされる614万円を大きく上回っており、製造業・食品業界のなかでも高水準と評価されています。
- エフピコ事件とはどんな事件ですか?
-
1990年代後半、エフピコが生産部門の分社化を進める過程で、関東工場の従業員に対して広島・福山の本社工場への転勤を要請した事案です。転勤に応じられなかった社員の多くが退職し、「不当な退職強要だ」として提訴しました。一審は社員側が勝訴しましたが、東京高裁(二審)では会社側の転勤要請に業務上の合理性があると認定され、会社側が逆転勝訴しています。現在は厚生労働省「あかるい職場応援団」にパワハラ・配転命令の教育的裁判例として掲載されています。
- エフピコはホワイト企業ですか?
-
年収・福利厚生の面ではホワイト企業の側面があります。平均年収746.9万円・スマイル休暇・借上社宅制度・入社時有給10日付与など、充実した待遇が整備されています。一方で、体育会系文化・全国転勤(総合職)・年功序列といった特性もあるため、「自分に合ったホワイトさ」という観点から判断することが重要です。転職エージェントに相談することで、職場環境の詳細な情報収集が可能です。
参照・参考元
株式会社エフピコ 公式HP 会社概要
エフピコ 業績ハイライト(IR情報)
厚生労働省「あかるい職場応援団」第10回 配転命令とパワーハラスメント ―
エフピコ事件
リクナビ2026 株式会社エフピコ 採用情報(初任給)
就活会議 エフピコの評判・口コミ




