この記事では、楽天グループが「やばい」と言われる6つの理由を、楽天モバイルの赤字・英語公用語・激務・財務状況などのデータで検証します。メリットや将来性、転職を検討する方向けに向いている人・向いていない人の特徴も解説します。
楽天グループとはどんな会社?
楽天グループ株式会社は、1997年の創業以来「楽天市場」を核に急成長を遂げ、現在はEC・フィンテック・モバイルなど70以上のサービスを展開する日本最大級のインターネットコングロマリットです。創業者・三木谷浩史氏が牽引し、楽天会員と楽天ポイントを軸に独自の「楽天エコシステム(経済圏)」を形成しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 楽天グループ株式会社 |
| 設立 | 1997年2月7日 |
| 代表取締役 | 三木谷浩史 |
| 資本金 | 4,526億円(2024年12月31日現在) |
| 本社所在地 | 東京都世田谷区玉川1-14-1 |
| 従業員数 | 単体:9,885名 / 連結:29,334名(2024年12月31日現在) |
| 株式市場 | 東証プライム市場上場(証券コード:4755) |
| 平均年収 | 820万円(有価証券報告書・2024年12月期) |
楽天グループ株式会社 基本情報(出所:楽天グループ公式HP・有価証券報告書)
楽天グループの主要事業は以下のとおりです。
- インターネットサービス:楽天市場(EC)・楽天トラベル・楽天ブックス・楽天Koboなど
- モバイルサービス:楽天モバイル(MNO・携帯キャリア事業)
- フィンテックサービス:楽天カード・楽天銀行・楽天証券・楽天Edy・楽天保険など
- その他:東北楽天ゴールデンイーグルス・ヴィッセル神戸・楽天ブラックイーグルスなどプロスポーツ事業
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楽天グループが「やばい」と言われる6つの理由
楽天グループに対する「やばい」という声は、楽天モバイルの巨額赤字・英語公用語・激務・財務悪化など複数の要因が重なって生じています。ここでは、実際の口コミと客観的なデータをもとに、その実態を詳しく解説します。
楽天モバイルの巨額赤字で経営危機と言われているため
楽天グループが「やばい」と言われる最大の理由が、楽天モバイルを中心とした大規模な赤字です。楽天グループは2019年12月期に赤字転落して以来、5期連続で最終赤字を計上しました。主因は楽天モバイル(MNO:自社回線事業)への巨額設備投資で、基地局の自社建設に数千億円規模の投資を行い、その減価償却と利払いがグループ全体の利益を圧迫してきました。
しかし2025年は大きな転換点を迎えています。楽天モバイルはEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)ベースでの通期黒字化を達成し、2025年1〜9月期では楽天グループ全体として6年ぶりの営業利益黒字化を実現しました。三木谷社長は「ようやっとここまで来た」とコメントしています。
楽天市場や楽天カードなど主力の既存事業は一貫して黒字を維持しており、モバイル事業の赤字さえ解消すれば収益構造は健全であることも理解しておく必要があります。
英語公用語で日本人社員の負担が重いため
楽天グループが「やばい」と言われるもう一つの大きな理由が、英語の社内公用語化です。2012年より社内会議・資料・メールをすべて英語で行う「Englishnization(イングリッシュナイゼーション)」を導入しており、昇進・昇給にTOEICスコア800点以上が条件とされるケースが多いです。
技術力や営業力があっても英語ができなければキャリアアップに大きな壁となり、「毎日英語で精神的に疲れる」「会議についていけない」という口コミが多く寄せられています。コードレビューから仕様書まで英語で行われるため、エンジニア職でも例外ではありません。
- 社内会議・資料・メール・チャットがすべて英語
- 昇進・昇給にTOEICスコア800点以上が実質必要
- コードレビュー・技術仕様書も英語で作成
- 英語力不足は評価・キャリアアップに直結するハンディ
ただし、この制度によって英語力が確実に身につき、転職市場での市場価値が上がるという声も多いのが実態です。英語への苦手意識がある場合は入社前から対策が必須ですが、英語力を磨きたい人には国内最高水準の環境とも言えます。
楽天モバイルの契約ノルマが全社員に課されるため
楽天グループ社員の口コミで特に多く挙がるのが、楽天モバイルの契約獲得ノルマです。エンジニアや事務職など、本来営業とは無関係の職種の社員にも楽天モバイルの契約獲得が課せられており、「任意」とされているものの実態は半強制に近いとの声が多数あります。
自分の家族や知人に声をかけることを求められるケースもあり、精神的な負担として感じる社員も少なくありません。ただし、楽天モバイルの回線品質が向上し料金も業界最安水準になってきたことで、「以前より勧めやすくなった」という声も増えています。
激務・長時間残業が常態化しているため
口コミサイトのデータによれば、楽天グループの平均残業時間は月45.2時間と、IT業界のなかでも最上位クラスの長時間残業が確認されています。42.3%の社員が月50時間以上の残業をしていると報告されており、特に開発部門や楽天市場関連の営業部門では激務が常態化しているとの証言が多数あります。
楽天モバイルの急拡大フェーズでは特に業務量が増大し、「毎日終電」「休日出勤も珍しくない」という声も多く寄せられました。ただし、部署や職種によって残業時間に大きな差があるのも事実で、フィンテック系の部門や間接部門では比較的残業が少ないケースもあります。
トップダウン経営と突然の人事異動が多いため
楽天グループでは三木谷浩史社長のカリスマ的なリーダーシップのもと、経営方針がトップダウンで決まることが多いとされています。「突然の方針転換」「経営陣の意向が現場に降ってくる」といった口コミが多く、戦略の変更スピードについていけないと感じる社員も少なくありません。
また、社内の人事異動が突然かつ頻繁に行われるという口コミも目立ちます。「現場の状況や個人の希望が考慮されない」「全く違う部署に急に異動になった」という声があります。個人のキャリア計画を立てにくくなる側面は確かにありますが、一方でこれが「多様な事業を経験できる」というメリットにもなっています。
財務悪化で高金利社債を発行せざるを得なかったため
楽天グループの財務状況は、楽天モバイルへの大規模投資により著しく悪化した時期がありました。2023年時点での自己資本比率は3.8%という危険水域に達し、財務の脆弱性が露呈しました。
特に注目を集めたのが、2023〜2024年に実施した高金利社債の発行です。日本の上場企業としては異例の実質利回り12%超えのドル建て社債を発行しなければならない状況となり、「楽天はやばい」という声がネット上に広がる一因となりました。24〜25年には約8,000億円規模の社債償還も重なり、財務的な綱渡りが続きました。
ただし、2025年時点ではモバイル事業のEBITDA黒字化・楽天銀行や楽天証券の口座数増加による金融収益拡大により、財務状況は改善フェーズに入っています。こうした状況から「楽天はやばい」という財務懸念は、ピーク時と比べて大幅に低下していると言えるでしょう。
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楽天グループで働くメリット・良い評判口コミ
「やばい」という評判がある一方で、楽天グループには確かな魅力も多数あります。特に「業界でも高水準の年収」「楽天エコシステムならではの独自福利厚生」「グローバル英語環境」は転職先として非常に魅力的なポイントです。
平均820万円以上の高年収と楽天ならではの充実福利厚生
楽天グループの平均年収は820.8万円(2024年12月期・有価証券報告書)と、日本の正社員平均(約414万円)の約2倍の水準です。職種別ではデータサイエンティストが約946万円、PM・ディレクションが約877万円、ITエンジニアが約819万円と、成果主義で実力次第では早期に高年収を実現できます。
楽天グループ独自の強みが「楽天エコシステムを活用した福利厚生」です。二子玉川の本社「楽天クリムゾンハウス」内には、ヘアサロン・ネイルサロン・フィットネスジム・鍼灸マッサージ・クリーニングなどが入っており、社員は優待価格で利用できます。社食での食事補助も充実しており、「楽天の福利厚生は日本最強クラス」と口コミで高評価を得ています。
グローバル環境で英語力・スキルが磨ける
英語公用語は「やばい」理由として語られることもありますが、裏を返せば英語力が確実に身につく国内最高水準の環境でもあります。毎日英語で仕事をすることで、ビジネス英語が自然と磨かれ、転職市場での市場価値も上がると評判です。
楽天グループには世界70カ国以上の国籍を持つ社員が在籍しており、インドやシンガポール、フランスなどのグローバル拠点との協業機会も豊富です。「楽天で3年働いてTOEIC900点を超えた」「グローバル企業へ転職する際に楽天の経験が高く評価された」という声も多く、国際的なキャリアを築きたい人には理想的な環境です。
楽天エコシステムで多様な事業に携われる
楽天グループ最大の強みは、EC・金融・モバイル・旅行・エンタメ・スポーツなど70以上のサービスが「楽天エコシステム」として統合されていることです。一つの会社に在籍しながら、楽天市場のEC事業・楽天カードのフィンテック事業・楽天モバイルのキャリア事業など、異なる業界の最前線で経験を積めます。
社内公募制度や部署異動制度を活用すれば、一つの会社内でキャリアチェンジも可能です。「銀行・証券・EC・スポーツ、すべて一つの会社で経験できる」という多様な事業体験は、楽天グループならではの大きな魅力と言えます。
楽天グループは潰れない?2025年最新動向と将来性
楽天グループの「将来性」を不安視する声は多いですが、2025年は大きな転換点を迎えています。最新の決算データをもとに、楽天グループの今後を解説します。
楽天モバイルがEBITDA黒字化を達成した
2025年、楽天モバイルはEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)ベースでの通期黒字化を達成しました。これは「楽天モバイルは永遠に赤字」という市場の懸念を払拭する大きな一歩です。
契約回線数は2025年末時点で950万回線を超え、1,000万回線の大台に向けて順調に積み上がっています。通話エリアの拡大と品質改善が進んだことで、解約率も改善傾向にあります。また楽天グループ全体では2025年1〜9月期に6年ぶりの営業利益黒字化を達成し、三木谷社長は「ようやっとここまで来た」と述べています。
2027年の社債償還が残された最大の課題
一方で、2027年2月に約2,700億円(18億ドル)規模の巨額社債の償還期限が到来します。これが楽天グループの「次の山場」として市場から注目されています。
ただし、楽天銀行(1,619万口座)・楽天証券(1,165万口座)など金融事業が着実に成長しており、グループとしての収益力は確実に高まっています。社債償還に向けた業績改善が順調に進めば、「倒産」「潰れる」という心配は現時点では過剰と言えるでしょう。現状では、楽天グループは倒産するような緊急の危機的状況にはありません。
楽天グループへの転職が向いている人・向いていない人
楽天グループへの転職を検討している方に向けて、どのような人が向いているのか・向いていないのかを整理します。
楽天グループへの転職が向いている人
- 英語力を活かしたい・向上させたい人:英語公用語環境でビジネス英語が確実に身につきます
- 高年収を早期に目指したい人:成果主義で20代でも1,000万円超えを狙えます
- 多様な事業に携わりたい人:EC・金融・モバイルなど楽天エコシステムを横断したキャリアが積めます
- スピード感ある環境で成長したい人:意思決定が速く、実力主義の職場です
- 楽天のサービスに共感できる人:自社サービスへの愛着がモチベーションになります
楽天グループへの転職が向いていない人
- 英語が苦手で改善意欲がない人:英語公用語は避けられず、英語アレルギーがあると相当苦しいです
- 安定した業務量・残業ゼロを求める人:部署によっては長時間残業が常態化しています
- トップダウン意思決定が苦手な人:方針変更や突然の異動が多い文化です
- 楽天モバイルのノルマが気になる人:職種問わず営業活動を求められる可能性があります
楽天グループへの転職におすすめの転職エージェント
今の職場が本当にやばいと感じているなら、まずは専門家に相談してみることをおすすめします。楽天グループへの転職を検討している方も、現職の環境に悩んでいる方も、転職エージェントを活用することで選考傾向や内情を事前に把握したうえで準備を進めることができます。
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まとめ
楽天グループが「やばい」と言われる理由は、楽天モバイルの巨額赤字・英語公用語・激務・財務悪化などのキーワードがネット上に広がっているためです。しかし、ここまで詳しく検証してきたように、その多くは一面的な情報や過去の状況に基づくものです。
- 楽天モバイルの赤字:2025年にEBITDA黒字化を達成。6年ぶりの営業利益黒字化も実現し、改善フェーズへ
- 英語公用語:負担は確かにあるが、英語力・転職市場での市場価値の向上につながる
- 激務:部署による差が大きく、IT業界1位の平均45.2時間残業は覚悟が必要
- 楽天モバイルノルマ:職種問わず契約獲得を求められることがある
- 財務状況:過去の危機から改善中。2027年社債償還が次の課題
- 年収:平均820万円と高水準。成果主義で早期高年収も狙える
楽天グループは高年収・英語力向上・多様な事業体験を求める人にとって非常に魅力的な転職先です。転職を検討する際は、転職エージェントを活用して企業の内情や選考傾向を事前に把握した上で、準備を万全にして選考に臨みましょう。
楽天グループに関するよくある質問(FAQ)
- 楽天グループは倒産するリスクがあるの?
-
現時点では可能性は低いと考えられます。2025年に楽天モバイルがEBITDA黒字化を達成し、楽天グループ全体でも6年ぶりの営業利益黒字化を実現しました。楽天市場・楽天銀行・楽天証券などの主力事業は黒字を維持しており、2027年の社債償還(約2,700億円)が課題ですが、倒産の現実的なリスクは大幅に低下しています。
- 楽天の英語公用語は実際どのくらいハードル?
-
かなり高いハードルです。昇進にはTOEICスコア800点以上が求められるケースが多く、会議・資料・メールすべてが英語で行われます。英語が苦手な場合は入社前から徹底的な対策が必要です。ただし英語環境に慣れれば自然に力がつくという声も多く、グローバルキャリアを目指す人には最高の環境とも言えます。
- 楽天グループの平均年収はいくら?
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2024年12月期の有価証券報告書によると、楽天グループの平均年収は820.8万円です。職種別ではデータサイエンティストが約946万円、ITエンジニアが約819万円となっています。成果主義のため、実力次第で20代でも1,000万円超えを目指せます。
- 楽天グループへの転職は難しい?
-
難易度は中〜高です。転職市場での人気は高く、英語力(TOEIC700〜800点以上)が実質的な足切り条件になることが多いため、英語スコアの準備が重要です。転職エージェントを活用して選考傾向や配属部署の内情を事前に把握してから臨むことをおすすめします。
参照・参考元
楽天グループ株式会社 公式HP
楽天グループ 有価証券報告書
OpenWork(社員口コミサイト)
東洋経済オンライン:楽天の未来占う3つの焦点




