この記事では、IHI(株式会社IHI)が「やばい」と言われる理由を、部署格差・評価制度・配属リスクの観点から解説します。平均年収836万円・月残業21.9時間・ホワイト500認定8年連続など客観的なデータをもとに、転職を検討している方が判断できる材料をまとめます。
IHIとはどんな会社?
IHI(株式会社IHI)は、航空・宇宙・防衛・エネルギー・社会インフラを中心に手がける日本を代表する重工業メーカーです。1853年に石川島造船所として創業し、170年以上にわたって日本の産業インフラを支えてきた実績を持ちます。東証プライム市場に上場(証券コード:7013)しており、連結売上収益は約1兆1,729億円(2024年3月期)に上ります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式社名 | 株式会社IHI |
| 創業 | 1853年(石川島造船所として) |
| 設立 | 1889年1月17日 |
| 資本金 | 1,071億円 |
| 本社所在地 | 東京都 |
| 従業員数(単体) | 7,840名(2024年3月期) |
| 従業員数(連結) | 28,237名(2024年3月期) |
| 上場市場 | 東証プライム(証券コード:7013) |
| 平均年収 | 826〜836万円(有価証券報告書・2024年3月期) |
| 連結売上収益 | 約1兆1,729億円(2024年3月期) |
株式会社IHI 基本情報(出所:IHI公式HP・有価証券報告書)
IHIが展開する主要4事業は以下のとおりです。
- 資源・エネルギー・環境:LNGタンク・産業機械・環境プラントなど。エネルギーの安定供給を支えるインフラ設備を手がける
- 社会基盤:橋梁・海洋構造物・物流・交通システムなど。社会インフラの建設・運用に深く関わる
- 産業システム・汎用機械:ターボチャージャー・農業機械・熱処理設備など。製造業の基幹設備を提供する
- 航空・宇宙・防衛:航空機エンジン・宇宙ロケット・防衛装備品など。国家プロジェクト級の事業が集中する中核領域
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IHIが「やばい」と言われる6つの理由
IHIに対する「やばい」「やめとけ」という評判は、部署間格差・業績停滞感・年功序列的な評価・工場配属リスク・仕事のルーティン化・管理職の残業急増という複数の要因から生じています。ただし、多くは「IHI全体がブラック」ではなく、配属先・職種・役職によって大きく環境が変わることへの懸念です。
部署によって残業・労働環境に大きな格差があるため
IHIがやばいと言われる最大の理由のひとつが、部署間の労働環境格差の大きさです。同じIHIでも、「定時退社が当たり前のホワイト部署」と「繁忙期に月100時間超の残業が発生するブラック部署」が混在しているという口コミが複数見られます。
公式データでは月平均残業時間21.9時間(2023年度)と業界平均より低水準ですが、これはあくまで全社平均です。製造現場・プロジェクト管理・設計開発など特定の部署では、繁忙期に残業が集中するケースがあるという点は、転職前に把握しておく必要があります。
業績の長期停滞感から将来性に不安を感じる声があるため
IHIがやばいと言われるもうひとつの理由として、「会社の成長を感じられない」という声があります。三菱重工・川崎重工といった同業他社と比較したとき、IHIは事業規模や株価動向において成長の勢いを感じにくいという意見が転職口コミサイトに見られます。
ただし、近年の防衛費増額・宇宙開発投資の拡大・核融合研究など、IHIが手がける事業領域は今後の成長期待が高い分野と重なっており、将来性に関する評価は変わりつつあります。「国策感が強くなった」「今後はアツくなる業界」という声が転職・就職検討者の間で増えているのも事実です。
評価制度が年功序列的で成果が反映されにくいという声があるため
「評価制度に納得いかない」という声もIHIがやばいと言われる理由に挙がります。日本の大手重工業メーカーに共通する傾向として、年功序列的な昇進・昇給の仕組みが根強く残っており、若手が成果を出しても給与やポジションへの反映が遅いという不満が見られます。
30代前後で同世代のベンチャー・IT企業勤務者と給与差が広がるケースもあり、「仕事の規模は大きいのに、個人としての評価が追いつかない」と感じる社員もいます。一方で、大企業の安定した給与水準・福利厚生・退職金制度は、年功序列が持つ恩恵でもあるという捉え方もできます。
製造現場・工場配属では土日出勤が発生するケースがあるため
IHIがやばいと言われる理由として、製造現場や工場配属になった場合の勤務形態も挙げられます。製品の納期や工程管理の都合上、製造・工場系の部署では土日出勤・交代勤務・不規則な勤務スケジュールが発生することがあることが口コミで確認されています。
本社・設計・営業部門と製造現場とでは、働き方が大きく異なります。転職・就職を検討する際は、「どの部署・拠点への配属になるか」を選考段階で確認しておくことが後悔しないための重要なポイントです。
仕事のスケールは大きいが日々の業務はルーティン色が強いという声があるため
「IHIに入ってみたら、日々の仕事は地味なルーティンが多かった」という声も、退職理由として挙げられています。航空エンジン・宇宙ロケット・原子力といったスケールの大きな製品を扱っていても、個人が担当する業務は分業化されており、入社当初は書類作業・承認フロー・定例業務が中心になるケースがあるのが大企業の現実です。
「自分が何をつくっているのかわかりにくい」「やりがいのない仕事と感じる」という声は一部に存在します。ただしこれは大手重工業全体に共通する特性であり、長期的に見れば一つのプロジェクトが完成したときの達成感は他社では得られない規模という評価も多くあります。
管理職になると残業が急増するリスクがあるため
平均残業時間21.9時間という数字は主に一般社員ベースのデータです。課長・部長クラスの管理職になると、部下の業務管理・顧客対応・社内調整が重なり、残業が大幅に増えるケースがあるという声が転職口コミサイトに見られます。一部では月100時間超の残業が発生したという口コミも確認されています。
ただし、これも部署・時期によって大きく差があります。管理職手当が支給されるため、収入と裁量が増す反面、責任の重さと業務量の増加を受け入れられるかどうかが管理職適性の判断基準となります。
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IHIで働くメリット・良い評判口コミ
「やばい」という評判がある一方で、IHIには確かな強みも多数あります。特に「平均年収836万円という業界トップ水準の待遇」「年間128日の休日と低残業時間」「航空・宇宙・防衛という成長分野での仕事」は、転職先として検討する理由として十分な魅力です。
平均年収836万円と重工業業界トップ水準の待遇
IHI最大の強みのひとつが、有価証券報告書ベースで826〜836万円という高い平均年収です。全国平均年収(約460万円)の約1.8倍であり、重電・重工業業界の中でも競争力のある水準を維持しています。平均年齢41.8歳という点を踏まえると、30代での年収も高水準が期待できます。
初任給についても大手重工業メーカーの水準を維持しており、年功序列的な側面があるとはいえ着実に年収が積み上がる仕組みが整っています。退職金制度・企業年金・各種手当も充実しており、生涯年収という観点では高い評価があります。
年間休日128日・月残業21.9時間と働きやすい環境
IHIの年間休日は128日と、重工業メーカーの中でも高水準です。完全週休2日制で、夏・冬・GW・盆休みの長期連休もそれぞれ約10連休取得できる環境が整っています。経済産業省「健康経営優良法人(ホワイト500)」には2024年まで8年連続で認定されており、社員の健康・働きやすさへの投資は第三者からも評価されています。
月平均残業時間21.9時間(2023年度実績)は重電・産業用電気機器業界の月平均28時間を下回っており、自己都合退職率1.5%という数値は定着率の高さを裏付けています。
航空・宇宙・防衛など国家プロジェクト規模の仕事ができる
IHIで働く最大のやりがいのひとつが、「自分の仕事が国家・社会インフラに直接つながっている」という実感です。航空機エンジン・宇宙ロケット・防衛装備品・核融合実験装置など、他の企業では絶対に経験できないスケールの案件に関わることができます。
防衛費増額・宇宙開発投資拡大の政策の流れを受け、IHIが手がける事業の社会的重要性はさらに高まっています。「職人肌の技術者が多く、プロとして成長できる環境」という声も多く、技術者としての誇りとやりがいを持ちながら働きたい人には適した職場環境です。
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IHIの年収・残業・福利厚生の実態
IHIへの転職を具体的に考えている方が気になる「年収の実態」「残業時間の本当のところ」「福利厚生の内容」を、公開データと口コミをもとに整理します。
年収の実態(年代別・役職別)
IHIの平均年収は、有価証券報告書(2024年3月期)ベースで826〜836万円(平均年齢41.8歳)です。年代・役職別の目安は以下のとおりです。
| 年代・役職 | 年収目安 |
|---|---|
| 20代前半(新卒) | 400〜500万円 |
| 20代後半 | 500〜650万円 |
| 30代 | 650〜850万円 |
| 40代(一般社員〜係長) | 800〜950万円 |
| 課長代理〜課長クラス | 1,000〜1,200万円 |
年収目安(出所:転職会議・OpenWork等の口コミデータをもとに編集部作成)
課長代理以上になると年収1,000万円超が見えてきます。新卒・中途入社からでも、技術職・管理職として積み重ねれば生涯年収として非常に高水準のキャリアが期待できる企業です。
残業・休暇取得の実態
- 月平均残業時間:21.9時間(2023年度)
- 年間休日:128日(完全週休2日制)
- 有給取得率:約59.8%
- 自己都合離職率:1.5%(定着率が高い)
- 健康経営優良法人(ホワイト500):2024年まで8年連続認定
前述のとおり残業は部署間格差が大きく、全社平均の21.9時間が自分の配属先に当てはまるとは限りません。選考段階で「配属予定部署の残業実態」を具体的に確認することが重要です。
福利厚生の主な内容
- 住宅補助・社宅制度:独身寮・社宅・住宅手当など(規定あり)
- 退職金・企業年金:充実した退職金制度があり、生涯設計を立てやすい
- 育児・介護支援:産前産後休暇・育児休業・育児短時間勤務・介護休業
- 財形貯蓄・持株会:資産形成を支援する制度
- 健康管理:定期健康診断・メンタルヘルスサポート(ホワイト500認定企業として積極的に取り組む)
IHIへの転職が向いている人・向いていない人
IHIへの転職・就職を検討している方に向けて、どのような人が向いているのか、向いていないのかを整理します。自分のキャリア観と照らし合わせて判断してください。
IHIへの転職が向いている人
- 航空・宇宙・防衛・エネルギー分野の技術に関わりたい人:他社では絶対に経験できない国家プロジェクト規模の仕事に携われる
- 長期的な安定・高い生涯年収を重視する人:平均年収836万円・充実した退職金制度・8年連続ホワイト500認定の安定基盤
- 技術者として腰を据えて専門性を磨きたい人:職人肌の技術者文化が根強く、長期的に同じ領域を深掘りできる環境
- 家族を持ちながら安心して働き続けたい人:年間128日の休日・育児休業・住宅補助など、ライフステージの変化に対応できる福利厚生
- 自己都合退職リスクを最小化したい人:自己都合退職率1.5%という数値は、定着率の高さと職場環境の安定を裏付けている
IHIへの転職が向いていない人
- 若いうちから成果連動で高収入を得たい人:年功序列的な文化が残っており、入社3〜5年で急速な給与アップは期待しにくい
- 配属先・勤務地を自由に選びたい人:大企業ゆえに希望通りの配属にならないケースがあり、製造現場への配属リスクも存在する
- スピード感のある環境で裁量を持ちたい人:意思決定・承認フローが複雑で、ベンチャーや中堅企業に比べて動きが遅いと感じる場合がある
IHIへの転職におすすめの転職エージェント
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まとめ
IHIが「やばい」と言われる理由は、部署間の労働環境格差・業績停滞感・年功序列的な評価・工場配属リスク・ルーティン業務・管理職の残業増加という要因にまとめられます。ただしこれらの多くは「IHI全体がブラック」を意味するものではなく、配属先・職種・タイミングによって大きく環境が異なることへの注意喚起です。
- やばい理由:部署間格差・年功序列・配属リスク・管理職の残業増加が主な要因。IHI全体がブラックではない
- 年収:有価証券報告書ベースで836万円。重工業業界トップ水準。課長以上で1,000万円超が見えてくる
- 残業:全社平均21.9時間だが部署格差が大きい。ホワイト部署とブラック部署が混在している
- 休暇・福利厚生:年間128日の休日・ホワイト500認定8年連続・充実した退職金・育児支援で高評価
- 将来性:防衛費増額・宇宙開発・核融合など国策分野での事業拡大が進んでおり、成長期待が高まっている
- 向いている人:技術者として腰を据えて国家規模の仕事をしたい人・安定した生涯年収を重視する人
IHIは「航空・宇宙・防衛分野で国家規模の技術に携わりたい人」「長期的に安定した収入・福利厚生を重視する人」にとって、十分に検討できる選択肢です。部署格差や配属リスクが気になる場合は、転職エージェントを活用して配属部署の実態や職場環境について事前に情報を取ることが、後悔しない転職につながります。
IHIに関するよくある質問(FAQ)
- IHIはブラック企業ですか?
-
IHI全体がブラック企業とは言えません。経済産業省「健康経営優良法人(ホワイト500)」に8年連続認定されており、年間休日128日・月残業21.9時間・自己都合退職率1.5%と客観的なデータはホワイト寄りです。ただし、部署・職種によって労働環境に大きな格差があるため、配属先の確認が重要です。
- IHIの残業はどのくらいですか?
-
全社平均は月21.9時間(2023年度)と業界平均より低水準です。ただし、製造現場・プロジェクト管理など特定の部署では繁忙期に残業が集中するケースがあります。部署間の格差が大きいため、選考時に配属予定部署の実態を確認することを強くおすすめします。
- IHIへの転職難易度は高いですか?
-
東証プライム上場の大手重工業メーカーであり、採用倍率は高い傾向があります。特に航空・宇宙・防衛領域の技術職は専門性が求められます。中途採用では即戦力の技術力・経験が重視されるため、大手製造業・重工業での実務経験を持つ方が有利です。転職エージェントを活用して求人の詳細や選考傾向を事前に把握することが有効です。
- IHIはやめとけと言われるのはなぜですか?
-
主な理由は「部署間の環境格差が大きい」「評価制度が年功序列的」「配属希望が通らないケースがある」という3点です。ただし、平均年収836万円・年間128日休日・ホワイト500認定という待遇面は業界トップ水準であり、これらを正しく理解したうえで転職を判断することが重要です。「やめとけ」という声の多くは配属リスクへの注意喚起であり、IHI全体の否定ではありません。
参照・参考元
株式会社IHI 会社概要
株式会社IHI 公式HP
OpenWork|株式会社IHI 社員クチコミ
転職会議|IHIの評判・口コミ
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