この記事では、フジクラがやばいと言われる5つの理由を、過去のリストラ実施・部署別の残業差・相対評価制度・カンパニー制の格差・若手離職という観点から検証します。平均年収867万円・AI需要で5年連続最高益という実態も合わせて解説します。
フジクラとはどんな会社?
フジクラは1885年創業の東証プライム上場企業で、光ファイバー・電線・自動車向けワイヤハーネスを主力とする大手製造業企業です。「電線御三家」のひとつとして知られ、光ファイバー融着接続機では世界トップシェアを誇る技術力を持ちます。2026年3月期は5年連続最高益更新の見通しと、業績面での強さが際立っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社フジクラ |
| 創業 | 1885年 |
| 資本金 | 530億7,600万円 |
| 本社所在地 | 東京都江東区木場1丁目5番1号 |
| 従業員数 | 51,257名(グループ連結、2026年4月時点) |
| 証券コード | 5803(東証プライム) |
| 主な事業 | 光ファイバー・電線・ワイヤハーネス・電子部品(FPC) |
| 平均年収 | 867万円(2024年度有価証券報告書) |
フジクラ 基本情報(出所:有価証券報告書・公式HPをもとに編集部作成)
フジクラが展開する主な事業は以下のとおりです。
フジクラの主な事業領域
- 情報通信:光ファイバーケーブル・光部品・光配線ソリューション・融着接続機(世界トップシェア)
- エネルギーインフラ:電力ケーブル・電線・電力機器
- 自動車:ワイヤハーネス・自動車用電装部品
- エレクトロニクス:FPC(フレキシブルプリント基板)・電子機器部品
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フジクラが「やばい」と言われる5つの理由
フジクラに対して「やばい」という評判が広まる背景には、過去のリストラ実施・部署による残業差・相対評価制度・カンパニー制による格差・若手離職という複数の要因が関係しています。それぞれの実態を確認してみましょう。
リストラ(希望退職)を過去に2度実施しているため
フジクラが「やばい」と言われる最大の理由のひとつが、2020年と2022年の2度にわたるリストラの実施です。2020年3月期に過去最大の赤字(連結最終損益−385億円)を計上したフジクラは、管理職100名を対象とした希望退職の募集を実施しました。
その後も業績回復のさなかにある2022年4月、特別転身支援制度として再度希望退職を実施。当初の募集人員120名に対して215名が応募し、想定の約8割増という結果となりました(費用約31億円の特別損失を計上)。この事実は「フジクラはリストラが多い会社」というイメージを社内外に植え付けることになりました。
ただし、2022年以降は業績が急回復しており、AI・データセンター需要を背景に2026年3月期は5年連続最高益が見込まれています。過去のリストラが業績再建のための経営判断であった点は、転職を検討する際に正しく評価する必要があります。
部署によって残業時間に大きな差があるため
「フジクラは残業が多い」という声がある一方で、残業の実態は部署によって大きく異なります。口コミ情報を整理すると、残業が少ない部署では月10〜20時間程度に収まる一方、エレクトロニクス部門や開発系の部署では残業が多くなる傾向があります。
| 部門・職種 | 残業の傾向 |
|---|---|
| 管理・間接部門 | 月10〜20時間程度・比較的少なめ |
| 情報通信(光ファイバー)部門 | 需要増加期は多め・変動あり |
| エレクトロニクス部門 | 残業多めとされる部門のひとつ |
| 研究開発職 | プロジェクト次第で変動大きい |
口コミ情報をもとに編集部作成(個人差・時期差あり)
フジクラは2014年に「フジクラグループ労働時間適正化活動方針」を制定し、2017年には働き方改革労使検討委員会も設置しています。組合員層の残業は改善傾向にあるものの、配属先によって働き方が大きく変わるという現実は、転職前に配属予定部署を詳しく確認する必要性を示しています。
相対評価制度により全員が高評価を得にくいため
フジクラの評価制度への不満として多く聞かれるのが、相対評価による査定方式です。同期・同部署の社員との比較によって評価が決まるため、個人として成果を出したとしても、周囲の水準次第では高評価が得られないケースがあります。
「頑張っても評価が変わらない」「昇給幅が限定的」という声は、大企業の相対評価制度に共通する課題でもあります。一方で、フジクラほどの規模になると評価の透明性や公正性を担保するためには相対評価は一定の合理性があり、絶対評価に比べてインフレを防ぎやすいという利点もある点は理解しておく必要があります。
カンパニー制で職場の雰囲気・待遇にばらつきがあるため
フジクラはカンパニー制を採用しており、光ファイバー・電線・自動車・エレクトロニクスなど複数のカンパニーがそれぞれ独立した経営方針で動いています。この構造が「カンパニーごとにまるで別会社のように雰囲気が異なる」という口コミの背景です。
業績の好調なカンパニーではボーナスが高くなる一方、業績が厳しいカンパニーでは処遇に差が出ることもあります。「同期入社なのに配属されたカンパニーで待遇に差がついた」という声も見られます。転職・就職を検討する際は、志望するカンパニーの業績・文化・将来性をあらかじめ確認することが重要です。
若手社員の離職が増加しているという声があるため
「フジクラでは若手の離職が増えている」という声も、やばいと言われる理由のひとつとして挙げられています。背景にあるのはキャリアパスの見えにくさと、スタートアップや外資系企業と比較した際の給与水準の相対的な低さです。
フジクラの平均年収867万円は日本の上場企業平均(約614万円)を大きく上回る水準ですが、20代〜30代前半の若手が手にする年収はその水準には届かず、スタートアップや外資系と比較する機会が増えた世代にとっては物足りなさを感じるケースがあります。また出世スピードが大企業特有のゆっくりとしたペースであることも、早期にキャリアアップしたい人材の離職につながっています。
一方で、経験を積んだ中堅・シニア社員の定着率は高く、長期的に見ると安定した雇用環境を提供している企業であることも確かです。若手のうちに多くの経験を積んで市場価値を高めたい人と、安定した大企業でじっくり腰を据えて成長したい人とで、評価が分かれる企業と言えます。
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フジクラで働くメリット・良い評判口コミ
「やばい」という評判がある一方で、フジクラには確かな魅力も多数あります。特に平均年収867万円・光ファイバー世界トップシェアの技術力・充実した住宅補助は、長期的なキャリアを形成したい人にとって大きな強みです。
平均年収867万円と業界水準を大幅に上回る高待遇
フジクラの最大の魅力のひとつが平均年収867万円(2024年度有価証券報告書)という高い給与水準です。日本の上場企業平均が約614万円であることを考えると、フジクラの年収水準は約1.4倍に相当します。
| 比較対象 | 平均年収(目安) |
|---|---|
| フジクラ(有証報告書) | 867万円 |
| 日本の上場企業平均 | 約614万円 |
| 製造業(大手)平均 | 約700〜800万円 |
フジクラ有価証券報告書・各種統計をもとに編集部作成
賞与は年2回支給で、業績連動部分も含まれます。また、国家資格保有者への資格手当、役職手当、地域手当なども整備されており、長く在籍するほど年収が積み上がっていく構造です。给与の高さを転職の軸に置く人にとっては、有力な選択肢といえます。
光ファイバー世界トップシェアを支える技術力と成長性
フジクラのもうひとつの大きな強みが、光ファイバー融着接続機の世界トップシェアと、AIデータセンター需要の拡大という追い風です。生成AIの普及に伴ってデータセンター建設が世界中で急増しており、フジクラの光ファイバーケーブル・光配線ソリューション(SWR/WTC)への需要は2025〜2026年にかけて急増しています。
2026年3月期の連結純利益は前期比45%増の1,320億円という見通し(従来予想から290億円上方修正)で、5年連続の最高益更新が視野に入っています。情報通信部門は2025年3月期第2四半期時点で売上高1,857億円(前年同期比+26.2%)、営業利益340億円(同+66.8%)という高成長を記録しており、業界全体の構造的な成長トレンドにフジクラが乗っていることが分かります。
住宅補助など福利厚生が充実している
フジクラの社内口コミで多く挙げられる魅力のひとつが、住宅補助の手厚さです。住宅手当・社宅・独身寮などの制度が整っており、特に大都市圏で働く社員にとっては実質的な収入増に相当する補助が受けられます。
フジクラの主な福利厚生
- 住宅補助:住宅手当・社宅・独身寮(業界内でも手厚いと評価)
- 年間休日:120日以上(完全週休2日・夏季・年末年始休暇)
- 育児支援:産前産後休暇・育児休業・育児短時間勤務制度
- 退職金制度:確定給付型退職金制度
- 持株会:奨励金付き社員持株会(長期の資産形成につながる)
有給休暇については、本社・管理部門は取得しやすい雰囲気がある一方、現場・生産系部署では消化率に差があるとの指摘もあります。年間休日の多さと住宅補助の充実度は、大手製造業の中でも評価が高い水準です。
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フジクラの将来性・安定性は実際どうなのか
「フジクラ やばい」という検索をする人の一部には、株価急落のニュースや過去のリストラから「この会社、大丈夫か」という不安を持つ人もいます。ここでは業績データをもとに、将来性と安定性を整理します。
AI・データセンター需要で2026年3月期は5年連続最高益予測
フジクラの現在の業績は、過去のリストラ時代とは別次元の水準にあります。生成AIの普及によって世界中でデータセンターへの投資が急増しており、フジクラの光配線ソリューション(SWR/WTC)への需要が急拡大しています。
2026年3月期の連結純利益は前期比45%増の1,320億円の見通しで、従来予想を290億円上方修正。5年連続最高益の更新が視野に入っています(出所:日本経済新聞、2025年10月)。情報通信部門の売上高は前年同期比26%増と高成長を続けており、フジクラは今まさに追い風のただ中にいます。
株価は決算発表のたびに大きく動くことがあり、2025年の決算発表後に急落した場面もありました。ただし、株価の短期変動と会社の安定性は別の話であり、業績の実態と将来性を分けて評価することが必要です。AI・データセンターの成長トレンドが続く限り、フジクラの情報通信事業の需要は継続すると見られています。
過去2回のリストラを経てV字回復を果たした業績の実績
フジクラが「潰れる」リスクを心配する声もありますが、過去のリストラを乗り越えてV字回復を果たした実績は、企業の経営力を示すものでもあります。2020年3月期の過去最大赤字(385億円)から、同社は事業の選択と集中・コスト構造改革・光ファイバー事業への重点投資を進めました。
その結果、2022年以降は業績が急速に回復し、最高益を更新し続ける優良企業へと転換しています。リストラは「経営の失敗」の側面もありますが、それを糧に組織を立て直した実績は、長期的な雇用の安定性を考える上でむしろポジティブな材料として評価できます。創業140年超の歴史を持ち、インフラを支える製品群を抱えるフジクラが短期的に経営破綻するリスクは非常に低いと言えます。
フジクラへの転職が向いている人・向いていない人
フジクラへの転職を検討している方に向けて、どのような人が向いているのか・向いていないのかを整理します。
フジクラへの転職が向いている人
フジクラが向いている人
- 安定した大企業でじっくりキャリアを積みたい人:創業140年超の安定基盤と、年功序列的な昇給の仕組みがある
- 光ファイバー・電線分野の技術に携わりたいエンジニア:世界トップシェアの技術環境で高度な専門スキルを磨ける
- 長期的な高年収を目指す人:20〜30代は平均より低い面もあるが、40代以降に平均867万円という水準を実感できる
- 充実した福利厚生を重視する人:住宅補助・退職金・持株会など大企業ならではの制度が整っている
- AI・データセンターという成長分野に身を置きたい人:光配線ソリューション事業は今まさに拡大中で、仕事のやりがいが大きい
フジクラへの転職が向いていない人
フジクラが向いていない人
- 20〜30代のうちに年収を急激に伸ばしたい人:若手のうちは大企業の年功序列カーブ上にあるため、スタートアップや外資系と比較すると伸び率は穏やか
- 早期にマネジメント経験を積みたい人:大組織のため、若いうちに大きな裁量を持つポジションに就くまでに時間がかかる
- どの部署・カンパニーに配属されても同じ環境を求める人:カンパニー制により職場環境・残業時間に差があるため、配属先によって体験が大きく変わる可能性がある
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まとめ
フジクラが「やばい」と言われる理由は、過去2回のリストラ・部署別の残業差・相対評価制度・カンパニー制の格差・若手離職という要因にあります。しかし実態を見ると、現在は業績面で5年連続最高益を更新する優良企業へと変わっており、その多くは一面的な情報や過去の出来事に基づいた評価です。
フジクラの実態まとめ
- リストラ:2020年・2022年に実施。現在は業績V字回復で5年連続最高益を見込む
- 残業:部署によって大きな差がある。配属先の確認が必須
- 評価制度:相対評価のため全員が高評価を得にくい側面があるが、大企業として一般的な仕組み
- カンパニー制:職場の雰囲気・待遇にばらつきがある。光ファイバー系カンパニーは特に好調
- 若手離職:キャリアパスへの不満が一因。長期在籍者は安定した待遇を享受している
- メリット:平均年収867万円・光ファイバー世界トップシェア・充実した住宅補助・AI需要による成長性
フジクラは大企業の安定性と高年収・世界規模の技術力を求める人にとって、転職先として十分に検討できる企業です。配属されるカンパニー・部署の情報を事前に確認した上で判断することが、後悔しない転職につながります。
フジクラに関するよくある質問(FAQ)
- フジクラは潰れる可能性がありますか?
-
現状では可能性は非常に低いと言えます。フジクラは創業140年超の東証プライム上場企業で、2026年3月期は5年連続最高益が見込まれています。AI・データセンター向け光ファイバー需要の拡大という構造的追い風の中にあり、電力インフラや自動車向けの事業も分散しているため、短期的な経営危機リスクは極めて低いと判断されます。
- フジクラの平均年収は本当に高いのですか?
-
2024年度有価証券報告書によると、フジクラの平均年収は867万円です。日本の上場企業平均が約614万円であることを考えると、約1.4倍の水準です。ただし、20〜30代前半は大企業の年功序列カーブ上にあるため平均よりは低く、40代以降に平均を実感できる構造です。
- フジクラはブラック企業ですか?
-
一概にブラック企業とは言えません。残業時間は部署によって差があり、月10〜20時間程度のポジションもあれば、忙しい部署では多くなることもあります。パワハラが組織的に蔓延しているという情報はなく、働き方改革への取り組みも進んでいます。配属先の確認が重要です。
- フジクラへの転職難易度はどのくらいですか?
-
フジクラは東証プライム上場の大手製造業であるため、転職難易度は高めです。特に技術職・エンジニア職は専門知識・経験が重視される傾向があります。製造業・電機・素材分野に詳しい転職エージェントを活用し、選考対策や求人情報の収集を効率的に行うことをおすすめします。
参照・参考元
- フジクラ 有価証券報告書(2024年度)
- 日本経済新聞「決算:フジクラが上方修正 光ファイバー好調、26年3月期の配当増額も」
- 不景気.com「フジクラの早期退職に215名が応募、想定の8割増」
- フジクラ公式HP「ワーク・ライフ・バランス」




