東芝テックとはどんな会社?
東芝テック株式会社は、流通・小売業向けPOSシステムを主力とするリテールソリューション事業と、複合機を中心とするプリンティングソリューション事業を展開する東証プライム上場企業です。東芝グループの一員として長年事業を展開してきた実力企業で、特にPOSシステムでは国内・世界トップクラスのシェアを誇ります。
近年は親会社・東芝の経営再編やプリンティング事業のリコーとの統合など、事業構造の変化が相次いでいます。こうした動向が「東芝テック やばい」という検索キーワードの増加につながっていますが、実態はどうなのか。会社概要から順に詳しく解説します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 東芝テック株式会社(Toshiba Tec Corporation) |
| 設立 | 1950年2月21日 |
| 資本金 | 399億円 |
| 本社所在地 | 東京都品川区大崎(ゲートシティ大崎ウエストタワー) |
| 従業員数 | 3,082名(単体)/連結15,509名(2024年3月期) |
| 事業内容 | リテールソリューション事業・プリンティングソリューション事業・自動認識システム・インクジェット技術 |
| 株式市場 | 東証プライム(証券コード:6588) |
| 平均年収 | 786万円(有価証券報告書・2025年3月期・平均年齢46.0歳) |
東芝テック株式会社 基本情報(出所:東芝テック公式HP・有価証券報告書をもとに編集部作成)
東芝テックの主な事業内容は以下のとおりです。
- リテールソリューション事業:スーパー・コンビニ・百貨店などへのPOSシステム・セルフレジ・電子棚札・店舗管理システムを提供。国内市場シェアNo.1クラス
- プリンティングソリューション事業:オフィス向け複合機・プリンター。2024年にリコーと開発・生産部門を統合し、共同出資会社「エトリア」を設立(リコー85%・東芝テック15%)
- 自動認識システム:バーコードリーダー・ハンディターミナル・RFID機器など、物流・製造向けの自動認識・データ収集システム
- インクジェット技術:産業用インクジェットプリントヘッドの開発・製造。繊維・包装など製造業向けに展開
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東芝テックが「やばい」と言われる5つの理由
東芝テックに対して「やばい」「将来性がない」「やめとけ」という声が上がる背景には、プリンティング事業のリコーとの統合・東芝グループの経営再編リスク・営業職の激務・リストラ・全国転勤という複数の要因が絡み合っています。各理由を口コミデータや公開情報をもとに客観的に検証します。
プリンティング事業をリコーと統合し将来性が不透明なため
東芝テックがやばいと言われる最大の理由のひとつが、複合機(プリンティング)事業のリコーとの統合です。2023年5月、東芝テックとリコーは複合機の開発・生産部門を統合すると発表。2024年に共同出資会社「エトリア株式会社」が設立されました(リコー出資比率85%・東芝テック15%)。
この統合の背景には、世界市場でのプリント需要の構造的な縮小と、7.2%にとどまる世界シェアの競争力強化があります。プリンティング部門を切り離した東芝テックにとって、「今後どこで稼ぐのか」という問いが生じており、リテールソリューション(POS)事業への依存度がさらに高まることになります。
ただし、リテールソリューション事業は2024年3月期の売上高が前期比7%増と堅調で、セルフレジや電子棚札など新たな需要が拡大中です。プリンティング統合は「事業の選択と集中」であり、企業の弱体化ではないという見方もできます。
東芝グループの経営再編・株式売却リスクへの懸念があるため
東芝テックがやばいと言われるもうひとつの大きな理由が、親会社・東芝の経営再編による影響です。東芝は2017年頃から経営危機・事業売却・株主との対立が相次ぎ、2023年12月には非上場化(日本産業パートナーズによるTOB)が完了しました。この一連の東芝本体の動向が、子会社である東芝テックへの不安感につながっています。
ただし、重要なのは東芝テック自身は東証プライムに独立上場しており、東芝グループで唯一の上場維持企業という点です。東芝本体の非上場化後も東芝テックの株式は東証プライムで取引が継続しており、独立した経営体制が保たれています。東芝本体の再編が直接的に東芝テックの経営を左右するわけではありませんが、資本構成の変化が今後も注目される点は否定できません。
営業職のノルマが厳しく残業が多いという声があるため
「営業がきつい」という声も、東芝テックがやばいと言われる理由として多く挙げられています。口コミサイトに寄せられた転職者の声では、営業職の月平均残業時間は40.6時間にのぼり、有給休暇を取得している人がほぼ見られないという実態が報告されています(出所:近代化キャリアデザイン・口コミ集計)。
東芝テックのPOSシステム・複合機は企業・店舗向けの法人営業であるため、顧客側の導入スケジュールや更新サイクルに引っ張られる形で期末・年度末に業務が集中しやすい構造があります。また、既存顧客の保守・サポート対応も並行して行う必要があり、一人あたりの業務範囲の広さが負担感につながっているようです。
一方で、会社全体の平均残業時間は月7.9時間と非常に短く、技術職・管理部門ではワークライフバランスを保てている社員も多くいます。「やばい」と感じるかどうかは職種・部署によって大きく異なるというのが実態に近いと言えます。
リストラ・人員削減が実施されているため
東芝テックがやばいと言われる理由の4つ目が、過去のリストラ実施です。2021年度に人員削減に伴う特別損失として約60億円を計上、さらに2023年度には特許権をめぐる訴訟の和解金として69億円の特別損失を計上しています。これらの一時的な損失計上が「経営が危ない」という印象につながっていると考えられます。
ただし、2024年3月期の売上高は5,481億円(前期比7%増)と増収となっており、リストラは事業構造を筋肉質に整える「選択と集中」の一環であり、財務的な危機を示すものではないという見方が適切です。また、訴訟の和解金は一時費用であり、継続的な業績悪化要因ではありません。特別損失の計上だけをとって「やばい」と判断するのは、財務の実態を正確に反映していない可能性があります。
| 年度 | 特別損失の内容 | 金額 |
|---|---|---|
| 2021年度 | 人員削減に伴う事業構造改善費用 | 約60億円 |
| 2023年度 | 特許権訴訟の和解金 | 約69億円 |
| 2024年3月期 | 売上高(前期比7%増・業績は回復傾向) | 5,481億円 |
東芝テック 業績関連情報(出所:有価証券報告書・決算短信をもとに編集部作成)
全国転勤があり希望の勤務地を選べないため
東芝テックがやばいと言われる理由の5つ目が、全国転勤の存在です。東芝テックは全国の法人・小売業・流通業を顧客とするBtoB企業であるため、全国各地に営業拠点・サービス拠点を構えており、正社員は原則として転勤対象となります。
口コミでは「希望勤務地を出しても通らないことがある」「家族の都合で転勤を断りにくい」という声が見られます。ライフステージが変化した社員にとっては、転勤のリスクが転職を考えるきっかけになるケースも少なくありません。ただし、近年はリモートワークの浸透や転勤要件の緩和が進んでいるという報告もあり、一律に「転勤が多い」とは言えない状況になってきています。転勤の実態については、選考過程で詳細を確認することをおすすめします。
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東芝テックで働くメリット・良い評判口コミ
「やばい」という評判がある一方で、東芝テックには確かな魅力も多数あります。特に「平均年収786万円の高給」「月平均残業7.9時間のホワイトな労働環境」「POS業界No.1の安定した経営基盤」は、転職先として非常に魅力的なポイントです。
平均年収786万円と業界水準を大きく上回る高給
東芝テックの平均年収は、有価証券報告書(2025年3月期)によると786万円(平均年齢46.0歳)で、国内IT・製造業の中でも上位水準です。電機・精密機器業界の平均(約620〜650万円)と比較しても、約130〜160万円高い水準となっています。
| 職種 | 年収目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 企画職 | 約798万円 | 最高水準 |
| 技術職 | 約738万円 | SE・開発含む |
| 設計職 | 約699万円 | ハードウェア等 |
| 営業職 | 約620万円 | インセンティブ別 |
職種別年収目安(出所:口コミサイト集計データをもとに編集部作成)
賞与は年2回支給で、業績と個人評価が反映されます。月給の高さに加え、福利厚生(住宅手当・社員持株制度・企業年金等)も充実しているため、総合的な報酬水準は大手上場企業として申し分ない水準です。
月平均残業7.9時間でワークライフバランスが取りやすい
東芝テックのもうひとつの大きな魅力が、平均残業時間が月7.9時間という業界トップクラスの短さです(出所:口コミ・求人データ集計)。電機・IT業界の平均(月20〜30時間程度)と比較すると、圧倒的に少ない水準です。
リモートワーク制度も導入されており、技術職・管理部門を中心に在宅勤務が定着しています。また、有給休暇の取得推進も進められており、特に非営業職では計画的な休暇取得が当たり前になってきているという声もあります。「高い年収を得ながら、プライベートの時間もしっかり確保できる」という点は、東芝テックの大きな差別化要因と言えます。
POS業界No.1としての強固な経営基盤と安定性
東芝テックの安定性を語る上で欠かせないのが、国内POSシステム市場でNo.1クラスのシェアを持つリテールソリューション事業の存在です。スーパーマーケット・コンビニ・百貨店・飲食チェーンなど、日本の小売・流通業の「レジ回り」インフラを長年支えてきた実績があります。
POSシステムは一度導入すると5〜10年単位で使われ続ける「更新・保守」が必要なビジネスであり、既存顧客から継続的な収益が生まれる構造(ストック型ビジネス)を持っています。さらに、セルフレジ・電子棚札・店舗DXなどの新需要も拡大中で、DX化の波に乗った成長が見込める分野です。東証プライム上場の独立会社として、財務的な透明性・信頼性も高い水準が維持されています。
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東芝テックの将来性と今後の事業転換
「プリンティング事業を手放した東芝テックに、今後の成長はあるのか」という疑問は、転職を検討する上で重要なポイントです。ここでは、公開情報をもとに東芝テックの将来性を客観的に整理します。
リテールソリューション(POS)事業の成長可能性
東芝テックの今後の成長エンジンは、リテールソリューション事業です。2024年3月期はこのセグメントが増収をけん引し、特に以下の分野が伸長しています。
- セルフレジ・セミセルフレジの普及:人手不足を背景に、食品スーパー・コンビニ・ドラッグストアなどでの需要が急拡大。東芝テックはこの分野で豊富な実績を持つ
- 電子棚札(ESL):価格変更の自動化・省人化ニーズを受け、スーパー・家電量販店への導入が加速。世界シェアでも上位に位置する
- 店舗DXソリューション:POSデータと連携した需要予測・在庫管理・顧客分析などのデータ活用サービスへ展開が拡大
- 海外展開:北米・欧州の大手小売チェーンへのPOS・セルフレジ導入実績があり、海外売上比率も高い
人手不足・DX化・キャッシュレス化という社会潮流は、東芝テックの主力製品へのニーズを押し上げる方向に働いています。「レジ・店舗システム」というインフラ的な事業領域で圧倒的な実績を持つことは、中長期的な経営安定の大きな根拠となっています。
プリンティング事業統合後に何が変わるか
2024年に発足した「エトリア株式会社」(リコー85%・東芝テック15%)によるプリンティング事業の統合は、東芝テックにとって事業リスクの軽減と資本効率の改善をもたらす可能性があります。世界的なプリント需要の縮小が続くなか、単独での競争力強化は困難であり、リコーとの統合は市場環境への合理的な対応と言えます。
統合後の東芝テックは、リテールソリューション・自動認識・インクジェット技術の3分野に経営資源を集中させる形になります。プリンティング部門に在籍していた社員については、エトリアへの転籍・異動・リテールソリューション部門への配置転換などが行われており、雇用に直結する大規模なリストラに発展していない点は重要なポイントです。
東芝テックへの転職が向いている人・向いていない人
東芝テックへの転職・就職を検討している方に向けて、どのような人が向いているのか・向いていないのかを整理します。自分の価値観やキャリアビジョンと照らし合わせて、転職の判断材料にしてください。
東芝テックへの転職が向いている人
- 高収入と安定を両立したい人:平均年収786万円・東証プライム上場企業としての安定性を求める方にとって最適な環境
- ワークライフバランスを重視する人(技術・管理職):月平均残業7.9時間・リモートワーク導入で、プライベートとの両立を重視したい技術職・企画職の方
- 流通・小売DXに興味がある人:セルフレジ・電子棚札・店舗DXなど、小売業の変革に携わる仕事にやりがいを感じられる方
- 大手BtoB法人営業でキャリアを積みたい人:スーパー・百貨店・コンビニなど日本の大手小売チェーンを顧客に持つ法人営業としてスキルを磨きたい方
- 海外ビジネスに関わりたい人:北米・欧州・アジアへの海外展開があり、グローバルな業務経験を積みたい方にも機会がある
東芝テックへの転職が向いていない人
- 転勤を避けたい人:全国拠点への転勤が発生する可能性があるため、特定の地域に定住したい方には向いていない面がある
- 営業としてワークライフバランスを重視する人:法人営業職は期末の残業が多い傾向があり、営業職でありながら残業ゼロを求める方には合いにくい
- スタートアップ的なスピード感・裁量を求める人:大企業特有の意思決定の遅さ・縦割り文化があるため、フラットな組織でスピーディに動きたい方には物足りなさを感じるかもしれない
- 急成長・高成長の業界に身を置きたい人:POSシステムは安定市場であり、急成長するベンチャー的な刺激を求める方にはミスマッチになりやすい
東芝テックへの転職におすすめの転職エージェント
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まとめ
東芝テックが「やばい」と言われる背景には、プリンティング事業統合・東芝グループ再編リスク・営業職の激務・リストラ・全国転勤という複数の要因があります。しかしここまで検証してきたように、その多くは正確な情報に基づかない誤解、または職種・部署に限定された課題です。
- プリンティング統合:「事業の弱体化」ではなく「選択と集中」。リテールソリューション事業はDX化追い風で成長中
- 東芝グループ再編リスク:東芝テック自体は東証プライムに独立上場しており、本体の再編とは独立した経営を維持している
- 営業職の激務:期末の残業増加は事実だが、全社平均残業は月7.9時間。技術職・管理職はワークライフバランスを保ちやすい
- リストラ・特別損失:2021年・2023年の一時費用は事業構造改善と訴訟処理。業績自体は回復傾向(2024年3月期売上高5,481億円・前期比7%増)
- メリット:平均年収786万円の高給・月残業7.9時間・POS業界No.1の安定性・リモートワーク導入など、大手上場企業として優秀な待遇
東芝テックは高い年収とワークライフバランスを両立したい人・小売DXやBtoB法人営業でキャリアを積みたい人にとって、非常に魅力的な選択肢です。一方、転勤や営業ノルマが気になる方は、選考前に職種・配属先の詳細を確認することが重要です。
転職を検討する際は、IT・製造・流通業界に詳しい転職エージェントを活用して、配属先の内情や職場環境をあらかじめ把握した上で判断することをおすすめします。
東芝テックに関するよくある質問(FAQ)
- 東芝テックは将来性があるの?潰れる可能性は?
-
東芝テックは東証プライムに独立上場しており、POSシステムでは国内No.1クラスのシェアを持つ安定企業です。2024年3月期の売上高は5,481億円(前期比7%増)と増収で、セルフレジ・電子棚札・店舗DXなど成長分野も抱えています。プリンティング事業のリコーとの統合も「弱体化」ではなく「選択と集中」であり、短期的に潰れる可能性は低いと言えます。
- 東芝テックの年収はいくら?
-
有価証券報告書(2025年3月期)によると、平均年収は786万円(平均年齢46.0歳)です。職種別では企画職798万円・技術職738万円・営業職620万円程度が目安となります。賞与は年2回、昇給は年1回実施されます。業界平均を大きく上回る高水準が特徴です。
- 東芝テックの残業は多い?
-
全社の月平均残業時間は7.9時間と非常に短く、技術職・管理部門ではワークライフバランスを取りやすい環境です。ただし、法人営業職は期末(3月・9月)に40時間程度の残業が発生するケースもあります。職種によって働き方が大きく異なる点は事前に確認が必要です。
- 東芝テックへの転職は難しい?
-
東証プライム上場の大手企業であるため、新卒採用の採用大学には偏りがある(難関大学が多い)という指摘もあります。中途採用ではIT・SE・法人営業・製造技術など経験者を積極採用しており、専門スキルがあれば挑戦可能です。転職エージェントを活用することで、非公開求人や選考対策の情報を得やすくなります。
- 東芝テックのリストラはまだ続く?
-
2021年度の人員削減(特別損失60億円)はプリンティング事業を中心とした構造改革の一環でした。プリンティング部門は2024年にエトリアへの統合が完了しており、追加の大規模リストラが直ちに発生するリスクは現時点では低いと見られています。ただし、事業環境の変化によって今後も組織の見直しが行われる可能性は否定できません。
参照・参考元
東芝テック株式会社 会社概況
東芝テック株式会社 決算情報
OpenWork|東芝テック 社員クチコミ・評判
転職会議|東芝テック 評判・口コミ
近代化キャリアデザイン|東芝テックはやばいと言われる5つの理由




