この記事では、株式会社TKCが「やばい」と言われる理由と、転勤・残業・社風の実態を解説します。平均年収921万円・51期連続黒字という安定性を持つ一方、独自の社風や転勤の多さが合わないと感じる人もいます。向いている人・向いていない人の特徴も整理します。
TKCとはどんな会社?
TKCは、税理士・公認会計士で構成される「TKC全国会」と連携しながら、会計事務所向けシステム・地方公共団体向け行政情報システム・中堅大企業向けグループ経理システムを開発・提供するITサービス企業です。1966年の創業以来、「計算センター」から発展してきた独自の歴史を持ちます。
東証プライム市場上場(証券コード:9746)で、創業以来51期連続黒字を達成している財務安定性の高い企業です。顧客層が税理士・会計士・公共団体という、一般的なIT企業とは異なる特殊なビジネスモデルが特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社TKC |
| 設立 | 1966年10月22日 |
| 資本金 | 57億円 |
| 本社所在地 | 栃木県宇都宮市鶴田町1758番地(東京本社との2本社制) |
| 代表取締役社長 | 飯塚真規 |
| 従業員数 | 2,964名(連結)/2,458名(単体)※2025年9月期 |
| 上場市場 | 東京証券取引所プライム市場(証券コード:9746) |
| 平均年収 | 921万円(2025年9月期・有価証券報告書ベース) |
| 社是 | 自利利他(じりりた) |
株式会社TKC 基本情報(出所:TKC 会社・事業概要、有価証券報告書)
TKCが展開する主なサービス・ソリューションは以下のとおりです。
- 会計事務所向けサービス:TKC全国会(税理士・公認会計士約1万1,600名)と連携した巡回監査支援・申告書作成・財務分析システムを提供
- 地方公共団体向けシステム:財務会計・税務・福祉など行政情報システムを全国自治体に提供。デジタル庁主導の標準仕様対応も2026年2月に完了
- 中堅・大企業向けソリューション:連結決算・税効果会計・グループ経理管理システム(TKC連結グループソリューション:導入6,000グループ超)
- TKCモニタリング情報サービス:中小企業の決算書データを金融機関に提供する金融インフラ。採用金融機関500機関・利用件数37万件超(2026年1月時点)
ハイクラス向けおすすめ転職エージェント3選
TKCが「やばい」と言われる5つの理由
TKCに対して「やばい」という評判が立つ理由は、転勤の多さ・繁忙期の残業・独自の社風「自利利他」への賛否・市場価値の問題・配属の不透明さという複数の要因に集約されます。口コミデータをもとに、実態を詳しく解説します。
転勤頻度が高く、入社から1年半で8割が異動するとされているため
TKCが「やばい」と言われる最も大きな理由のひとつが、転勤の多さです。複数の口コミによると、新入社員の約8割が入社から1年半以内に転居を伴う異動を経験するとされており、転勤対応が前提の職場環境になっています。
TKCは全国各地に支社・事業所を構えており、会計事務所や地方公共団体を顧客とするビジネスモデル上、担当エリアの変更に伴う転居が発生しやすい構造です。特に営業・SE職では、担当エリアが変わるたびに引っ越しを余儀なくされるというケースが多く報告されています。
プライベートや家族の都合で転勤が難しい方にとっては大きな負担になりますが、転勤者向けに家賃の50〜60%を会社が負担する住宅補助制度が整っており、経済的な影響を軽減する仕組みはあります。
繁忙期の残業が多く、月60時間超になることがあるため
決算・申告の繁忙期(1月〜3月・6月〜7月など)は、月60時間を超える残業が発生するケースがあるという声が口コミに見られます。TKCの主要顧客は会計事務所や税理士法人であるため、税務申告時期に業務が集中する傾向があります。
ただし、繁忙期以外の時期は比較的落ち着いているという声も多く、年間を通じた平均残業時間は業界の中で特別に高いわけではないという見方もあります。TKCはホワイト企業認定や健康経営の認定を複数取得しており、残業代は全額支払われるという評価が口コミでも多く見られます。
社是「自利利他」に基づく独自の社風が強く、合う合わないが分かれるため
TKCがやばいと言われる理由の中でも特にユニークなのが、社是「自利利他(じりりた)」に基づく独自の社風です。「自利とは利他をいう」——自分の本当の利益は他者の利益を図ることの中にあるという創業者・飯塚毅の経営哲学が、会社文化の根幹に据えられています。
この理念が社員に深く浸透しているため、「熱量が強すぎてついていけない」という違和感を持つ人がいる一方で、「社会貢献度の高い仕事に誇りを持てる」と感じる人も多いのが実態です。理念への共感度が職場への馴染みやすさを大きく左右するため、入社前に企業文化を十分に確認することが重要です。
エンジニアとしての汎用的な市場価値が高まりにくいと言われているため
「TKCは独自システムの開発・保守が中心のため、汎用的なエンジニアスキルが身につきにくく、転職市場での市場価値が高まりにくい」という指摘があります。会計・税務領域に特化したドメイン知識は蓄積されますが、一般的なWebエンジニアが使うような最先端技術スタックとは異なる環境での業務が中心となります。
ただし、2026年5月にはMicrosoft Foundry基盤を活用したAIエージェント(FXエージェント・OMSエージェント)の開発発表があるなど、最新技術への取り組みも積極化しています。会計・税務・公共系ITの分野では、TKCで蓄積したドメイン知識は高い希少価値を持ちます。
配属先・担当顧客の希望が通りにくいとされているため
「入社前に希望した部署・担当エリアに配属されなかった」という声も口コミに見られます。大企業全般に共通する課題ではありますが、TKCでは会社側の事業戦略や人員バランスを優先した配属が行われるため、自分の希望が必ずしも通るわけではありません。
地方公共団体担当と会計事務所担当では業務内容が大きく異なり、希望と異なる担当になった場合に戸惑いを感じる社員もいます。一方で、複数の業務領域を経験することがキャリアの幅を広げるという見方もあります。入社前に配属の実態を確認するためにも、OB・OG訪問や転職エージェントへの相談を活用することをおすすめします。
ハイクラス向けおすすめ転職エージェント3選
TKCで働くメリット・良い評判口コミ
「やばい」という評判がある一方で、TKCには確かな魅力があります。特に「平均年収921万円という高水準」「51期連続黒字による圧倒的な経営安定性」「充実した研修・福利厚生」は、転職先として強い競争力を持つポイントです。
平均年収921万円と情報・通信業界でも上位水準の高年収
TKCの最大の魅力のひとつが、有価証券報告書に基づく平均年収921万円(2025年9月期)という高い水準です。2022年の769万円から3年間で152万円引き上げられており、近年の改善ペースは情報・通信業界の中でも際立っています。
| 年度 | 平均年収 |
|---|---|
| 2022年9月期 | 769万円 |
| 2023年9月期 | 815万円 |
| 2024年9月期 | 857万円 |
| 2025年9月期 | 921万円 |
TKC平均年収推移(出所:有価証券報告書・irbank)
さらに、家賃の50〜60%を会社が負担する住宅補助制度・奨学金代理返還制度・残業代全額支払いといった制度が整っており、実質的な生活水準はさらに高くなります。入社年収が高くなくても、勤続とともに確実に年収が上昇する昇給制度があることも評価されています。
51期連続黒字・高い定着率が示す圧倒的な経営安定性
TKCは創業以来51期連続で黒字経営を継続しており、2025年9月期の売上高は834億円・営業利益165億円(自己資本比率83.6%)と、財務基盤は極めて堅固です。ITバブル崩壊・リーマンショック・コロナ禍といった経済危機を乗り越えてきた実績があります。
平均勤続年数17.1年(業界平均の約2倍)という数字が示すとおり、長期的に働き続ける社員が多いのも特徴です。顧客が税理士・会計士・公共団体という景気変動の影響を受けにくいセクターであることが、この安定性を支えています。
研修・福利厚生が充実しており、長く働きやすい環境が整っている
TKCは新入社員研修からOJT・専門知識研修まで体系的な人材育成プログラムを持ち、会計・税務・行政分野の専門知識を段階的に習得できる環境が整っています。未経験の業務領域に配属された社員でも、研修体制を通じて実務に必要な知識を身につけることができます。
- 住宅補助:家賃の50〜60%を会社が負担(転勤時も適用)
- 奨学金代理返還:入社後の奨学金返済を会社がサポート
- 医療費補助:法定外の医療費補助制度あり
- 研修制度:新入社員研修・OJT・専門研修・管理職研修など体系的に実施
- 産前産後・育児休業:取得実績あり・育児短時間勤務対応
- 残業代:全額支払い(サービス残業なし)
ハイクラス向けおすすめ転職エージェント3選
TKCの年収・残業・離職率の実態
TKCへの転職・就職を検討している方が特に気になるのが、年収・残業時間・離職率の実態です。口コミや有価証券報告書のデータをもとに整理します。
年収の実態
TKCの平均年収は2025年9月期の有価証券報告書において921万円と公表されており、情報・通信業界の平均(600〜700万円水準)を大きく上回ります。入社時の年収水準は経験・職種によって異なりますが、年功序列的な昇給制度と業績連動の賞与により、勤続とともに収入が着実に上昇する傾向があります。
平均勤続年数が17.1年と長いため、サンプルが長期在籍者に偏っているという見方もできます。ただし、毎年の昇給実績は口コミでも肯定的に評価されており、残業代が全額支給される点も実質年収の底上げにつながっています。
残業時間の実態
残業時間は部署・時期によって大きく異なります。税務申告シーズン(1〜3月・6〜7月)に業務が集中する会計事務所担当SE・営業職では、繁忙期に月60時間近い残業が発生するケースがある一方、公共システム担当では比較的安定したペースで業務が進む場合も多いです。
ホワイト企業・健康経営の認定を複数取得しており、サービス残業はなく残業代は適正に支払われるという評価が口コミで多く見られます。「繁忙期と閑散期のメリハリが大きい」という声が典型的な実態といえます。
離職率の実態
TKCは東証プライム上場企業ですが、有価証券報告書に離職率の明示はありません。ただし、平均勤続年数17.1年・平均年齢40.3歳という数字は、長期在籍者が多く離職率が低いことを間接的に示しています。IT業界全体の平均勤続年数(8〜9年程度)の約2倍という水準は、業界内でも際立った定着率です。
退職理由として口コミに多く見られるのは「転勤の多さ」「社風への不適合」「市場価値への不安」であり、労働環境そのものへの不満より、ライフスタイルや志向との不一致が主な離職動機のようです。
TKCへの転職が向いている人・向いていない人
TKCへの転職・就職を検討している方に向けて、どのような人が向いているのか、向いていないのかを整理します。自分の価値観と照らし合わせて判断する際の参考にしてください。
TKCへの転職が向いている人
- 安定した企業で長期キャリアを築きたい人:51期連続黒字・平均勤続17年の安定感は、長期就業を望む人に適している
- 会計・税務・公共分野の専門性を深めたい人:特定ドメインで深い知識を積み上げることに価値を見出せる人
- 社会貢献度の高い仕事にやりがいを感じる人:税理士・公共団体を支えるシステムの開発・維持にやりがいを見出せる人
- 転勤を前向きに受け入れられる人:全国各地への転勤を通じて多様な経験を積むことをキャリアと捉えられる人
- 「自利利他」の理念に共感できる人:顧客・社会への貢献を自分の成長と重ねて考えられる人
TKCへの転職が向いていない人
- 転勤を避けたい・定住にこだわる人:新入社員の8割が1年半以内に転勤を経験するとされており、定住希望の方には大きな負担になる
- 最新技術スタックで幅広い開発経験を積みたいエンジニア:汎用的な市場価値を高めたいエンジニアには、TKC固有の技術環境がキャリアの制約になりうる
- 企業理念への共感より個人の裁量を重視する人:社是への強い共感が求められる文化があるため、理念主導の社風が合わない場合はストレスを感じやすい
TKCへの転職におすすめの転職エージェント
TKCへの転職を検討している方、または現在の職場に不満を感じている方は、IT・会計系の転職に詳しいエージェントへの相談が選択肢の整理に役立ちます。
MyVision|ハイクラス特化の転職エージェント
| サービス名 | MyVision(マイビジョン) |
| 対象 | 高年収・ハイクラス求人 |
| 特徴 | 独占・非公開求人を多数保有 年収100万円UP実績多数 |
| 公式ページ | https://my-vision.co.jp/ |
\ 無料登録! /
『MyVision(マイビジョン)』は、ハイクラス層に特化した精鋭の転職エージェントです。大手企業の役職ポストや、一般には公開されない「非公開求人」を豊富に取り揃えています。
- 圧倒的な高年収求人率: 年収800万円超が60%以上、1,000万円超が20%以上。
- 非公開の優良案件: 市場に出回らない限定の高待遇・高給与求人にアクセス可能。
- プロによる伴走: 専任のキャリアアドバイザーが、選考対策から年収交渉まで全面的にサポート。
・年収アップに強い! 転職を通じて年収が100万円以上アップした事例が続出。
・ハイクラス特化の提案力! 経験豊富なアドバイザーがあなたの市場価値を最大化。
・効率的な転職活動! 厳選された求人紹介により、忙しい方でもスムーズに選考が進みます。
\ 無料登録! /
JACリクルートメント

| サービス名 | JACリクルートメント |
| 対象 | ミドル・ハイクラス転職(管理職・専門職・外資系) |
| 特徴 | 外資系・グローバル企業に強み。 年収600万〜1,500万円の求人を多数保有 |
| 公式ページ | https://www.jac-recruitment.jp/ |
\ 無料登録! /
『JACリクルートメント』は、ミドル・ハイクラス転職に特化した人材紹介サービスです。アジア最大級のネットワークを持つJAC Recruitment Groupの一員として、外資系企業やグローバル企業への転職支援に豊富な実績があります。
業界・職種ごとに専門チームを編成しており、各分野に精通したコンサルタントが求職者と企業の双方を一人で担当する「リクルートメント・コンサルタント制」を採用。求職者の経験やキャリアの希望を企業へ直接伝えられるため、マッチングの精度が高く、スピーディな選考が可能です。
英文レジュメの添削や英語面接対策など、グローバル転職ならではのサポートも充実しています。
・外資系、グローバル企業への転職支援に強み!年収600万〜1,500万円の求人を多数保有
・業界や職種別の専門コンサルタントが転職をサポート
・英文レジュメ添削や英語面接対策など、グローバル転職向けサービスが充実
\ 無料登録! /
まとめ
TKCが「やばい」と言われる理由は、転勤の多さ・繁忙期の残業・独自の社風「自利利他」・市場価値の問題・配属の不透明さという複数の要因に集約されます。しかし、その多くは「TKCという会社が自分に合うかどうか」の問題であり、労働環境そのものが劣悪であることを示すものではありません。
- 転勤:新入社員の8割が1年半以内に転勤。住宅補助50〜60%で経済的なサポートは手厚い
- 残業:繁忙期(1〜3月)は月60時間超になることも。残業代は全額支払い・サービス残業なし
- 社風:社是「自利利他」への共感が求められる独自カルチャー。合う人には強いやりがいになる
- 市場価値:TKC固有ドメインに強い半面、汎用スキルが積みにくい面もある。AI活用など技術革新にも注力中
- 年収:平均921万円(2025年9月期)・住宅補助込みで業界上位の実質的な生活水準
- 安定性:51期連続黒字・自己資本比率83.6%・平均勤続17年と業界最高水準の安定感
TKCは安定した環境で会計・税務・公共分野の専門性を積み上げたい人、長期的なキャリアを一社で築きたい人に向いている会社です。転勤・社風・市場価値への不安がある方は、転職エージェントを通じて内部情報を収集した上で判断することをおすすめします。
自分のキャリア軸を明確にした上で、TKCが本当に自分に合う選択肢かを見極めてください。
TKCに関するよくある質問(FAQ)
- TKCはブラック企業ですか?
-
TKCを「ブラック企業」と断定する根拠は乏しく、残業代の完全支払い・ホワイト企業認定・平均勤続年数17年という数字からも、一般的な意味でのブラック企業には該当しません。ただし、転勤の多さや独自の社風が合わない場合に「きつい」と感じる可能性はあります。入社前に社風や配属の実態を確認することが重要です。
- TKCの転勤は本当に多いですか?
-
複数の口コミによると、新入社員の約8割が入社から1年半以内に転居を伴う異動を経験するとされており、転勤頻度は高い水準にあります。住宅補助(家賃50〜60%補助)によるサポートはありますが、定住を希望する方は入社前に十分確認することをおすすめします。
- TKCの平均年収はいくらですか?
-
2025年9月期の有価証券報告書では平均年収921万円と公表されています。2022年の769万円から3年間で152万円上昇しており、近年の改善ペースは速いです。住宅補助・残業代完全支払いも含めた実質的な待遇はさらに高い水準といえます。
- TKCの社風はどのような雰囲気ですか?
-
社是「自利利他(じりりた)」に基づく理念重視の文化が根付いており、顧客(税理士・公共団体)への貢献を軸に業務が進みます。理念への共感度が高い人には強いやりがいになる一方、「熱量が強すぎて合わない」と感じる人もいます。入社前に現場の雰囲気を確認することが重要です。
参照・参考元
株式会社TKC 会社・事業概要
株式会社TKC 社是・経営理念
株式会社TKC IR・投資家情報
irbank|TKC平均年収推移




