TOSHIBA CORPORATION
東芝の平均年収は926万円
東芝の平均年収は、有価証券報告書(2023年3月期)によると926万円(平均年齢46.1歳)となっています。
【参照:有価証券報告書(2023年3月期)】
なお、東芝は2023年12月に上場廃止(国内ファンドTBJの傘下)となったため、この2023年3月期が最後に公開された公式データです。
年功序列を基本としながらも、個人の評価・実績が昇給に反映される給与体系で、賞与は年2回支給(基本給の4〜5ヶ月分)されます。月間平均残業時間は24.5時間、離職率も1.6%と低水準であり、長期安定して高い年収を得られる職場環境が整っています。
平均年収926万円の手取り額の目安
東芝の平均と同条件(年齢46歳・年収926万円)の場合、国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会の公式情報をもとに試算すると、年間の手取り額は約673万円、ひと月あたり約56万円となります。扶養家族の有無や居住地、各種控除によって実際の手取りは変動しますが、生活設計を立てやすい安定した水準です。
東芝の平均年収推移|なぜ激減したのか
東芝の過去5年間の平均年収と平均年齢の推移は以下の通りです。
| 年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| 2023年3月期 | 926万円 | 46.1歳 |
| 2022年3月期 | 892万円 | 45.6歳 |
| 2021年3月期 | 866万円 | 45.0歳 |
| 2020年3月期 | 867万円 | 44.8歳 |
| 2019年3月期 | 915万円 | 45.0歳 |
東芝の平均年収・平均年齢の推移(出典:同社有価証券報告書)
2019年3月期に915万円だった平均年収が、2020年3月期には867万円と急落しました。この主因は、新型コロナウイルスの影響と資産の譲渡損失が重なり、2020年3月期に1,146億円の大幅赤字を計上したことです。その後は業績が回復し、2022年・2023年と年収が順調に回復。2023年3月期には2019年水準を超える926万円を達成しています。
なお、2023年12月の上場廃止以降はデータが非公開となっており、ファンド傘下での業績次第で給与水準が変動する可能性があります。
東芝の年収ランキング|大手メーカーとの比較
大手メーカー各社の平均年収を比較すると、東芝は日本の大手総合電機メーカーの中でもトップクラスの高年収企業に位置します。同業他社と比較しても遜色ない水準です。
| 順位 | 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ソニーグループ | 1,118万円 | 44.1歳 |
| 2位 | NEC | 963万円 | 44.5歳 |
| 3位 | 日立製作所 | 961万円 | 42.5歳 |
| 4位 | パナソニック ホールディングス | 956万円 | 45.0歳 |
| 5位 | 株式会社東芝 | 926万円 | 46.1歳 |
| 6位 | 三菱電機 | 870万円 | 43.0歳 |
| 7位 | ダイキン工業 | 855万円 | 42.6歳 |
大手メーカーの平均年収比較(出典:各社公式IR情報)
東芝の926万円は、三菱電機(870万円)を約56万円、ダイキン工業(855万円)を約71万円上回っています。NEC・日立製作所・パナソニックとは30〜40万円差の僅差であり、大手総合電機メーカーの中で確実にトップクラスの年収水準にあることが確認できます。
なお、東芝は2023年12月に上場廃止しているため、最新のIRデータは2023年3月期が最後です。他社が最新期の数値である一方、東芝のみ2023年3月期の数値となっている点はご留意ください。
東芝の年代別の年収|20代・30代・40代・50代
東芝は年功序列を基本とした給与体系のため、年齢とともに着実に年収が上昇する傾向があります。新卒入社から順調に昇進した場合の年代別年収のイメージは以下の通りです。
| 年齢 | 年収目安 |
|---|---|
| 25歳 | 450〜500万円 |
| 30歳 | 650〜700万円 |
| 35歳 | 900〜1,000万円 |
| 40歳 | 1,000万円以上(評価次第) |
| 45歳 | 1,100万円以上(評価次第) |
| 50歳 | 1,200万円以上(評価次第) |
東芝における年齢別年収のイメージ(昇進スピード・残業時間・評価によって変動)
20代の年収|450〜500万円
大卒で東芝に入社した場合、20代前半は初任グレード「S3」に位置づけられます。基本給に賞与・残業代を含めた年収は20代前半で450〜500万円程度が目安です。
20代後半になると経験を積み、グレードが上がることで年収も上昇。成果次第では早期にS2へ昇格し、20代後半で600万円台に届くケースもあります。
30代の年収|650〜1,000万円
30代は「S2」から「S1」へのグレードアップが標準的なキャリアパスです。30歳前後で650〜700万円、35歳で900〜1,000万円に到達するのが目安となっています。30代半ばで900万円超を達成できるのは、大手メーカーの中でもトップクラスの待遇といえます。評価が高く早期にエキスパート職へ昇格した場合は、30代で1,000万円を超えるケースも珍しくありません。
40代の年収|1,000万円以上
40代では管理職(エキスパート職以上)に昇格する社員が増え、年収1,000万円超えが標準的な水準となります。40歳で約1,000万円、45歳で1,100万円以上が目安です。
マネージャー職に昇格できれば年収1,400万円以上も視野に入ります。ただし、管理職に到達できるのは全体の約1割程度とされており、競争は決して容易ではありません。
50代の年収|1,200万円以上
50代ではシニアマネージャー・事業部長クラスに到達している社員が中心となり、年収1,200万円以上が目安です。シニアマネージャーは1,600万円以上、事業部長クラスでは2,000万円に届くケースもあります。
一方で、管理職に昇格できなかった場合はS1グレードで年収が横ばいとなる傾向があり、50代での年収の伸びは評価・役職次第で大きく変わります。
東芝の役職別の年収(グレード別)
東芝では、S4→S3→S2→S1→エキスパート→マネージャー→シニアマネージャーの順に昇進します。初任グレードは高卒がS4、大卒がS3、院卒がS2です。エキスパート以上は管理職に位置づけられますが、エキスパートに到達できるのは全体の約1割程度とされています。
| 役職(グレード) | 年次目安 | 年収目安 |
|---|---|---|
| S3(大卒初任) | 1〜4年目 | 400〜600万円 |
| S2 | 5〜9年目 | 600〜800万円 |
| S1 | 10〜14年目 | 800〜900万円 |
| エキスパート | 15〜18年目 | 1,000〜1,200万円 |
| マネージャー | 実力次第 | 1,400万円以上 |
| シニアマネージャー | 実力次第 | 1,600万円以上 |
東芝における役職・グレードと年収イメージ(出典:口コミサイト等をもとに編集部作成)
課長・部長の年収目安
東芝における課長クラス(エキスパート〜マネージャー相当)の年収は1,000〜1,400万円程度が目安です。また、部長クラス(シニアマネージャー相当)では1,400万円以上となり、担当事業の規模や成果によってはさらに高い水準に達します。
賞与は期初に設定した目標の達成度に基づき半期ごとに評価されます。ただし、上司による評価ウェイトが大きく、評価制度は現実的には年功序列の傾向が強いという口コミも多く見られます。役職に就くことが、年収を大きく引き上げる最大の鍵です。
スペシャリスト(シニアエキスパート)の年収
管理職ではなく、技術・専門知識の深化を選ぶ「スペシャリスト/シニアエキスパート」のキャリアパスも存在します。このルートでは年収1,200〜1,400万円前後が目安とされており、マネジメント職に転じなくても高い報酬を得られる環境が整っています。高度な専門性を活かしてキャリアを築きたい方にとって魅力的な選択肢です。
東芝の職種別の年収
東芝の職種は大きく「技術系(総合職)」と「スタッフ系(事務・営業等)」に分かれます。職種によって年収レンジに差があるため、以下で代表的な職種ごとに解説します。
| 職種 | 年収目安(30歳) | 年収目安(40歳) |
|---|---|---|
| 技術職(エンジニア) | 700〜800万円 | 1,000〜1,200万円 |
| 営業職(技術営業) | 650〜750万円 | 900〜1,100万円 |
| 研究職 | 700〜800万円 | 1,000〜1,200万円 |
| 事務職 | 550〜650万円 | 750〜900万円 |
職種別年収はグレード・評価・配属部署によって変動します(編集部推計)
技術職・エンジニアの年収
東芝のコア職種であり、エネルギー・インフラ・デバイスなど幅広い分野で活躍します。技術職は同グレードで最も年収が高くなる傾向があり、特に高度な専門性を持つエンジニアは早期昇格によって30代前半で900万円超も珍しくありません。将来的にはスペシャリスト職やマネージャー職としてのキャリアパスが開かれています。
営業職の年収
東芝の営業職は、発電所・鉄道・工場などの大型インフラ案件を担当する「技術営業」が中心です。技術的な知識が求められるため、一般的な営業職より年収は高めです。30歳で650〜750万円、40歳で900〜1,100万円が目安となっており、担当案件の規模や成約実績によって賞与に差が生まれるのが特徴です。
研究職の年収
東芝研究開発センター(神奈川県川崎市)などに配属される研究職は、技術職と同等水準の年収レンジが設定されています。転勤がほぼなく残業も比較的少ないため、ワークライフバランスを重視しながらも高い収入を得られる職種として人気があります。博士号取得者は初任グレードが優遇される場合もあります。
事務職の年収
経理・人事・法務・総務などのスタッフ系事務職は、技術職と比較するとやや年収レンジが低い傾向にあります。30歳で550〜650万円、40歳で750〜900万円が目安です。ただし、賞与・各種手当(住宅手当・通勤手当)はしっかり支給され、安定した雇用と充実した福利厚生はスタッフ職でも同様に享受できます。
東芝の年収が高い理由
東芝の年収が大手メーカーの中でも高水準を維持できる理由は、主に以下の4点にあります。
- 社会インフラを支える「高度な専門性」への報酬:エネルギー・鉄道・水インフラ・半導体など、社会の根幹を担う事業は高度な技術力を必要とします。希少なスキルを持つ専門人材への投資を惜しまない姿勢が、高い報酬水準を支えています。
- 創業150年超の「安定した経営基盤」:1875年創業という長い歴史が生む信用力と事業基盤が、安定した給与・賞与の支給を可能にしています。
- グローバル展開による「多様な収益源」:国内外の広範な市場から収益を確保することで、景気変動に対する耐性を持ち、社員の処遇が守られています。
- 再生可能エネルギー・水素技術への投資:カーボンニュートラルに向けた環境技術分野での成長が期待されており、将来性を見据えた人材投資が続いています。
これらの要因が複合的に作用することで、長期にわたる高水準の報酬体系が維持されています。
東芝の初任給・新卒の年収|大卒・院卒別
東芝の初任給は年々引き上げられており、2025年入社では大卒269,000円、修士了294,000円となっています。過去の推移は以下の通りです。
| 入社年度 | 大卒(月給) | 修士了(月給) |
|---|---|---|
| 2019年入社 | 212,500円 | 236,500円 |
| 2020年入社 | 215,500円 | 239,500円 |
| 2021年入社 | 217,000円 | 241,000円 |
| 2022年入社 | 227,000円 | 251,000円 |
| 2023年入社 | 232,000円 | 257,000円 |
| 2024年入社 | 250,000円 | 275,000円 |
| 2025年入社 | 269,000円 | 294,000円 |
東芝の初任給推移(出典:同社公式採用情報)
上記の基本給に加えて、賞与(年2回・基本給の4〜5ヶ月分)・残業代・各種手当が支給されます。大卒1年目の想定年収は480〜530万円前後が目安です。修士了の場合は初任給の優遇により、1年目から520〜580万円前後を期待できます。
2019年入社と比較すると2025年入社の大卒初任給は約56,000円(約26%)増加しており、積極的な報酬水準の引き上げが行われていることが分かります。
東芝グループ会社の年収比較
「東芝グループへの転職」を検討する際、注意が必要なのは子会社・関連会社の給与水準は東芝本体と大きく異なる点です。グループ各社の年収目安は以下の通りです。
| 会社名 | 主な事業 | 平均年収目安 |
|---|---|---|
| 株式会社東芝(本体) | エネルギー・インフラ・デバイス | 926万円 |
| 東芝テック株式会社 | POSシステム・プリンター(東証プライム上場) | 640〜680万円程度 |
| 東芝エレベータ株式会社 | エレベーター・エスカレーターの製造・保守 | 500〜620万円程度 |
| 東芝プラントシステム株式会社 | 産業プラント・インフラ設備工事 | 600〜700万円程度 |
| 東芝エネルギーシステムズ株式会社 | 原子力・火力などの発電システム | 620〜750万円程度 |
| 東芝インフラシステムズ株式会社 | 鉄道・水インフラ向け制御システム | 600〜720万円程度 |
グループ会社の年収は口コミサイト等をもとに編集部が推計。正確な数値は各社公式情報をご確認ください。
東芝本体の926万円と比較すると、グループ子会社の年収は200〜400万円程度低い傾向があります。東芝テックは東証プライムに単独上場する独立企業であり、給与体系・評価制度が東芝本体とは完全に別個です。「東芝グループ」として一括りにせず、入社先の法人をしっかり確認することが重要です。
東芝の福利厚生制度
東芝は大手企業ならではの充実した福利厚生制度を整えており、給与に加えて生活全般をサポートする仕組みが多数用意されています。主な福利厚生は以下の通りです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| カフェテリアプラン | 年度初めに付与されたポイントを使い、旅行補助・自己啓発支援・健康増進プログラムなど多彩なメニューから自由に選択できる選択型福祉制度 |
| 住宅・家賃補助 | 住宅維持管理費用および家賃の一部を補助する制度 |
| 社員寮・社宅 | 全国の勤務地に応じて寮・社宅を完備 |
| 財産形成制度 | 従業員持株会・財形貯蓄・積立年金・企業年金制度など将来の資産形成をサポート |
| 安心・安全への備え | 団体保険(生命保険・医療保険)・弔慰金・見舞金 |
| 社会保険 | 健康保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険の完備 |
なかでもカフェテリアプランは社員から高く評価されており、自分のライフスタイルに合わせた柔軟な福利厚生の活用が可能です。また、住宅補助や社員寮・社宅制度は、転勤・異動の多い総合職社員の経済的負担を大きく軽減します。
東芝への中途転職の年収と難易度
東芝の中途採用は、即戦力となる経験・スキルを持つ人材を積極的に採用しています。2023年度の中途採用比率は16.0%となっており、専門性が高い職種では毎年コンスタントに採用が行われています。
中途転職での年収水準
中途採用の場合、前職の経験・スキル・年齢を考慮したうえで入社グレードが決定され、それに応じた年収が提示されます。同業の中堅メーカーや子会社から東芝本体へ転職した場合、年収100〜300万円のアップも十分現実的です。
| 前職の年収 | 東芝入社後の目安 | 年収変動 |
|---|---|---|
| 500〜600万円(中堅メーカー) | 600〜700万円 | +100〜150万円程度 |
| 600〜700万円(大手メーカー系子会社) | 700〜850万円 | +100〜200万円程度 |
| 700〜800万円(同規模企業) | 800〜950万円 | +50〜200万円程度 |
中途転職後の年収はグレード査定・部署・担当業務によって異なります(編集部推計)
高卒・中途での入社と年収
高卒採用の場合、初任グレードは「S4」から始まります。大卒(S3スタート)と比較して昇進スピードが遅くなる傾向があり、年収のボリュームゾーンは400〜700万円程度になると推定されます。ただし、社内資格取得支援制度を活用して上位グレードへ昇格することも可能であり、スキルアップ次第でキャリアを広げられる環境が整っています。
転職難易度と選考対策のポイント
東芝への転職は、高い給与水準・ブランド力から応募者数が多く、競争倍率は高めです。ただし、即戦力となるスキルを持つ経験者には積極的に門戸が開かれています。
- 業務内容への理解度・適性:応募職種・事業内容を深く理解し、自身のスキルがどう貢献できるかを具体的に説明できること
- 実績の再現性:前職での成果を「課題→アプローチ→結果」の流れで具体的に伝えること
- コミュニケーション能力:チームでの協働経験や、相手の意図をくみ取る姿勢が評価される
- 価値観のマッチ度:社会インフラを支えるやりがいへの共感や、長期的なキャリア形成への意欲
転職エージェントを活用することで、東芝の選考傾向に特化した面接対策・非公開求人の紹介・年収交渉の代行を受けることができます。「自分のスキルで通用するか不安」という方こそ、まず専門家に相談してみましょう。
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東芝に関するよくある質問
- 東芝の平均年収はいくら?
-
東芝の平均年収は、有価証券報告書(2023年3月期)によると926万円(平均年齢46.1歳)です。なお、東芝は2023年12月に上場廃止となったため、この2023年3月期が公式に公開された最後のデータとなります。
- 東芝の年収が激減したのはなぜ?
-
2020年3月期に新型コロナウイルスの影響と資産譲渡損失が重なり、1,146億円の大幅赤字を計上したことが主因です。その後は業績が回復し、2023年3月期には926万円まで戻しています。
- 東芝と日立・NEC・パナソニック、どこが一番年収が高い?
-
大手メーカーの中ではソニーグループが1,118万円で最も高く、次いでNEC(963万円)・日立製作所(961万円)・パナソニック(956万円)・東芝(926万円)の順となっています。東芝は三菱電機(870万円)やダイキン工業(855万円)を上回る水準にあります。
- 東芝グループ会社の年収は本体より低い?
-
東芝グループ各社の年収は本体(926万円)より低い傾向にあります。例えば東芝テック(640〜680万円程度)、東芝エレベータ(500〜620万円程度)など、子会社・関連会社ごとに給与体系が異なります。転職の際は入社先の法人名と雇用条件を必ず確認しましょう。
※ 免責事項
本記事の情報は、東芝の有価証券報告書(2023年3月期)・サステナビリティレポート(2024年度)・同社公式採用情報、および各種口コミサイト・転職エージェント情報等をもとに作成しています。できる限り正確な情報提供に努めておりますが、内容の正確性・最新性を保証するものではありません。年収や待遇は個人の評価・部署・時期によって大きく異なる場合があります。最終的な条件等は必ず公式採用ページや会社説明資料等をご確認ください。
参照・参考元

