富士薬品とはどんな会社?
株式会社富士薬品は、配置薬販売事業で業界トップシェアを誇る医薬品総合企業です。1930年(昭和5年)に富山県で創業し、90年以上の歴史を持っています。
配置薬事業に加えて、ドラッグストア「セイムス」を全国1,275店舗展開しており、医薬品製造や医療用医薬品販売など、医薬品に関わる幅広い事業を手がけています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社富士薬品 |
| 設立 | 1954年(昭和29年)4月 |
| 資本金 | 3億1,455万円 |
| 本社所在地 | 埼玉県さいたま市大宮区桜木町4丁目383番地 |
| 従業員数 | 20,563名(2025年3月末現在・パート等含む) |
| 売上高 | 3,812億円(2023年度) |
| 平均年収 | 521万円(推定) |
| 株式市場 | 非上場 |
株式会社富士薬品 基本情報(出所:富士薬品公式HP)
富士薬品の主要事業は以下のとおりです。
- 配置薬販売事業:全国約250万軒に救急箱を無料設置し、使用した分だけ後払いする伝統的なビジネスモデル。業界シェア第1位
- ドラッグストア・調剤薬局事業:「ドラッグセイムス」を関東中心に全国1,275店舗展開(2025年7月時点)
- 医療用医薬品販売事業:医療機関や病院向けに医薬品の情報提供と販売を実施
- 医薬品研究開発事業:新薬創製のための研究開発を推進
- 医薬品製造事業:富山工場でOTC医薬品や医療用医薬品を製造。「ジキナ」「セイムビタン」などの自社ブランドを展開
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富士薬品が「やばい」と言われる7つの理由
富士薬品に対する「やばい」という評判は、業績横ばい・営業ノルマ・年収・離職率・配置薬トラブルなど複数の要因が重なって生じています。ここでは、具体的なデータと口コミをもとに、その実態を詳しく解説します。
業績が横ばいで将来性がないと言われているため
業績が横ばいで将来性がないというのが、富士薬品がやばいと言われる理由の1つです。
確かに、富士薬品の売上高は2018年度の3,860億円から2022年度の3,730億円へと横ばいないし微減の推移となっています。営業利益も2021年度には24億円まで落ち込むなど、成長が鈍化している印象があります。
| 年度 | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|
| 2018年度 | 3,860億円 | 69億円 |
| 2019年度 | 3,969億円 | 74億円 |
| 2020年度 | 3,900億円 | 44億円 |
| 2021年度 | 3,715億円 | 24億円 |
| 2022年度 | 3,730億円 | 60億円 |
富士薬品の売上高・営業利益の推移
ただし、ドラッグストア業界や配置薬業界は市場が成熟しており、競争が激化している背景があります。特に消費者向け医薬品市場は供給過多の状態にあり、価格競争が厳しくなっているのが実情です。
一方で、富士薬品は医薬品製造事業や研究開発事業も手がけており、新薬開発や創薬分野での成果次第では将来的な成長も十分期待できます。業績の横ばいは業界全体のトレンドであり、富士薬品単独の問題ではない点を理解する必要があります。
営業ノルマが非常に厳しく押し売りがあると言われているため
営業ノルマが非常に厳しく、押し売りに近い営業をしなければならないというのが、富士薬品がやばいと言われる大きな理由の1つです。
富士薬品の配置薬営業では、1日の訪問件数が16件前後と非常に多く設定されており、担当エリアの顧客を定期的に訪問し続けなければなりません。また、営業成績が社内イントラネットで公開されるため、常に他の営業担当者と比較されるプレッシャーがあります。
営業成績は年収に直結する実力主義の評価制度となっており、売上金額の予算達成率、新規開拓顧客件数、薬の種類別前年同月比など、合計20の評価指標で厳格に評価されます。このため、数字を達成できない営業担当者は精神的な負担が大きくなりがちです。
ただし、厳しいノルマがある一方で、成果を上げた営業担当者には営業実績手当が支給され、早ければ2〜3年で所長に昇進できるチャンスもあります。実力主義の環境で成長したい方にとっては、むしろやりがいのある職場といえるでしょう。
賞与がなく年収が低いと言われているため
賞与がなく年収が低いというのが、富士薬品がやばいと言われる理由の1つです。
富士薬品の給与体系は基本給+営業実績手当が中心で、一般的な企業のような賞与(ボーナス)は基本的にありません。営業職の場合、営業成績によって支給される営業実績手当が収入の大きな部分を占めるため、成績が振るわない月は年収が大きく下がってしまうリスクがあります。
実際に、OpenWorkの口コミによれば平均年収は421万円(回答者平均年齢32歳)となっており、日本の平均年収461万円と比較するとやや低い水準です。また、ドラッグストア部門の新卒社員(在籍3年未満)の年収例では、年収300万円(基本給21万円/月、賞与20万円/年)という事例も報告されています。
ただし、営業成績を上げることで営業実績手当が大きく増える仕組みであるため、成果を出せる営業担当者は高収入を実現できる可能性があります。実力次第で年収を上げられる環境は、向上心の高い方にとっては魅力的な制度といえるでしょう。
激務で指導が厳しいという口コミがあるため
激務で指導が厳しいという口コミがあるのも、富士薬品がやばいと言われる理由の1つです。
特に配置薬営業の場合、1日16件前後の訪問ノルマがあり、繁忙期や目標未達成時には残業が発生することもあると言われています。また、営業成績が厳しく管理されているため、上司からの指導も厳格になりがちという声も見られます。
ただし、実際のデータを見ると、平均残業時間は月15.2時間、有給休暇取得率は66.3%、平均勤続年数は9年7か月となっており、数字だけを見れば極端にブラックな労働環境とは言えません。
また、富士薬品は健康経営優良法人2025(ホワイト500)に4年連続で認定されており、企業として従業員の健康管理や働き方改善に取り組んでいることが評価されています。激務という印象は、営業職特有のプレッシャーや個人の感じ方によるところが大きいと考えられます。
中途採用比率が高く離職率が高いと思われているため
中途採用比率が高く、離職率が高いのではないかと思われているのも、富士薬品がやばいと言われる理由の1つです。
実際に、富士薬品の中途採用比率は2020年度で53.4%となっており、全体の半分以上が中途採用で構成されています。この数字を見て、「離職率が高いから常に人を募集しているのでは」と推測する人もいるようです。
| 年度 | 中途採用比率 |
|---|---|
| 2018年度 | 64.5% |
| 2019年度 | 57.2% |
| 2020年度 | 53.4% |
富士薬品の中途採用比率推移
ただし、中途採用比率が高いのは必ずしも離職率の高さだけが原因ではありません。医薬品業界では専門知識や経験を持つ即戦力人材が求められるため、中途採用が積極的に行われる傾向があります。
また、平均勤続年数が9年7か月と一定の水準を保っていることから、離職率が異常に高い企業とは言い切れません。厳しい営業ノルマが合わずに早期退職する人がいる一方で、長く勤める社員も一定数存在する職場であることが分かります。
配置薬事業でトラブルが報告されているため
配置薬事業でトラブルが報告されているというのが、富士薬品がやばいと言われる理由の1つです。
ただし、実際に調査してみても富士薬品の配置薬事業自体が大きくトラブルになっているという報道は見つかりませんでした。むしろ、富士薬品の名をかたった不審な訪問販売が一部地域で発生しており、会社側が注意喚起を行っているという状況です。
富士薬品の正規の配置薬担当者は、必ず「配置従事者身分証明書」を携帯しており、裏面に社名が記載されています。不審な訪問者に対しては身分証の提示を求めることで、正規の担当者かどうかを確認することができます。
このトラブルは富士薬品が悪いわけではなく、悪質な第三者による詐欺行為であるため、消費者側も注意が必要です。万が一被害に遭った場合は、最寄りの消費生活センターや警察に相談しましょう。
ドラッグストア業界全体の競争激化により将来性に不安があるため
ドラッグストア業界全体の競争激化により将来性に不安があるというのが、富士薬品がやばいと言われる理由の1つです。
ドラッグストア業界は供給過多の状態にあり、価格競争が激化しています。大手チェーンの出店競争も続いており、収益を確保するのが難しくなっているのが実情です。
富士薬品が展開する「ドラッグセイムス」も、マツモトキヨシやウエルシアといった大手チェーンとの競争にさらされています。また、配置薬事業についても、ライフスタイルの変化や通販の普及により、需要が減少傾向にあるとの指摘もあります。
ただし、富士薬品は医薬品製造事業や研究開発事業も手がけており、事業の多角化が進んでいます。消費者向け医薬品だけでなく、医療機関向けの医療用医薬品販売や新薬開発など、成長が期待できる領域にも注力しているため、一概に将来性がないとは言えません。
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富士薬品で働くメリット・良い評判口コミ
富士薬品には「やばい」というネガティブな評判がある一方で、実力主義・キャリアアップ・福利厚生・健康経営といった多くのポジティブな側面も存在します。ここでは、実際に働いている社員の良い評判や口コミをもとに、富士薬品で働くメリットを詳しく解説します。
実力主義で頑張りが正当に評価される環境
富士薬品の大きなメリットの1つが、実力主義の評価制度です。
富士薬品では、営業成績や新規開拓件数など、合計20の評価指標で社員のパフォーマンスを明確に評価します。営業実績は社内イントラネットで公開され、自分の順位や達成率を常に把握できる環境が整っています。
年功序列ではなく成果に応じて営業実績手当が支給されるため、若手でも実力次第で高収入を実現できるチャンスがあります。目標達成意欲が高く、自分の頑張りを正当に評価してほしい方にとっては非常にやりがいのある職場環境といえるでしょう。
早期にキャリアアップできるチャンスがある
富士薬品では、実力次第で早期にキャリアアップできるチャンスがあります。
配置薬営業の場合、一般社員から主任、所長へと昇進するルートが用意されており、早ければ2〜3年で所長に昇進することも可能です。その後はマネージャーやさらに上級のポストを目指すことができます。
| 役職 | 役割 |
|---|---|
| 一般社員 | 1000~1300軒の担当先を訪問し、配置薬営業のスキルを習得 |
| 主任 | 営業所において3~5名の班を率いる班長へ昇進 |
| 所長 | 早ければ2~3年で所長へ昇進。その後マネージャーなど上級ポストを目指す |
富士薬品 配置薬事業のキャリアパス(同社採用ページより)
また、ドラッグストア部門でも、販売スタッフから店長、エリアマネージャーへと昇進するキャリアパスが用意されています。成長志向が強く、責任あるポジションに早く就きたい方にとっては魅力的な環境といえるでしょう。
福利厚生が充実しており働きやすい
富士薬品は、福利厚生が充実しており、家庭と仕事を両立しやすい環境が整っています。
特に注目すべきは、育児休暇取得率が女性100%、男性51%となっており、育児休暇からの復帰率も100%という高水準です。また、月額20,000円で利用できる借上げ社宅制度や、不妊治療特別有給制度(女性20日/年、男性5日/年)、女性向け医療補助など、従業員のライフステージに合わせた幅広いサポート制度が用意されています。
- 借上げ社宅制度:月額20,000円で利用可能(入居期限6年)
- 育児介護休業:出産後の職場復帰に対する理解が深く、復帰率100%
- 不妊治療特別有給制度:女性20日/年、男性5日/年
- 女性向け医療補助:低用量ピル・更年期障害治療薬の費用補助(月3,000円限度)、婦人科検診・大腸内視鏡検査の費用補助
- メンタルヘルス:EAP制度(従業員支援プログラム)を導入
- その他:従業員持株会制度、レクリエーション補助、サークル活動補助、海外旅行制度、退職金制度
有給休暇取得率は66.3%、平均残業時間は月15.2時間となっており、ワークライフバランスを重視した働き方ができる環境が整っています。
健康経営優良法人に認定されている職場環境
富士薬品は、健康経営優良法人2025(ホワイト500)に4年連続で認定されており、6年連続での認定となっています。
健康経営優良法人認定制度は、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践する企業を顕彰する制度です。富士薬品では、年2回の意識調査、年1回のストレスチェック、禁煙デー、ウォーキングイベント、保健指導などを実施しており、従業員の健康を守る取り組みを積極的に行っています。
また、「時短や休暇制度が充実し、ワークライフバランスをとりやすい職場環境」として2025年3月時点で紹介されており、企業として働きやすさの向上に力を入れていることが分かります。
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富士薬品の平均年収と給与体系の実態
富士薬品の平均年収は公式には公開されていませんが、タレントスクエア独自の調査によれば521万円となっています。また、OpenWorkの口コミによれば平均年収は421万円(回答者平均年齢32歳)との報告もあります。
富士薬品の給与体系は基本給+加給がベースで、賞与は役職区分と実績により変動する仕組みとなっています。昇給は年1回実施されており、直近で賃上げも行われています。
| データソース | 平均年収 | 備考 |
|---|---|---|
| タレントスクエア調査 | 521万円 | 全職種平均 |
| OpenWork口コミ | 421万円 | 回答者平均年齢32歳(215人回答) |
| 日本の平均年収 | 461万円 | 参考データ |
富士薬品の平均年収データ比較
営業職の場合は、営業実績手当が収入の大きな部分を占めるため、成績次第で年収が大きく変動します。成果を上げられる営業担当者は高収入を実現できる一方、成績が振るわない場合は年収が下がるリスクもあるため、実力主義の給与体系であることを理解しておく必要があります。
富士薬品への転職が向いている人・向いていない人
富士薬品への転職を検討している方に向けて、どのような人が向いているのか、向いていないのかを解説します。
富士薬品への転職が向いている人
- 実力主義の環境で成長したい人:成果を出せば若手でも昇進や高収入を実現できる環境で働きたい方
- 営業スキルを磨きたい人:訪問営業や顧客折衝のスキルを実践的に身につけたい方
- 早期にキャリアアップしたい人:2〜3年で所長やマネージャーなど責任あるポジションを目指したい方
- 福利厚生を重視する人:育児休暇制度や借上げ社宅制度など、充実した福利厚生を活用したい方
- 安定した大手企業で働きたい人:従業員2万人超の大企業で、長期的に安定して働きたい方
富士薬品への転職が向いていない人
- 安定した固定給を求める人:営業実績手当が中心の給与体系のため、成績に左右されない安定収入を求める方には不向き
- ノルマにプレッシャーを感じやすい人:厳しい営業ノルマや成績公開に強いストレスを感じる方には合わない可能性がある
- デスクワーク志向の人:配置薬営業は外回りが中心となるため、内勤を希望する方には向かない
- 高年収を最優先に求める人:平均年収は日本の平均と比較して同程度かやや高い水準であるため、高年収を最優先に求める方には物足りない可能性がある
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まとめ
富士薬品が「やばい」と言われる理由は、業績横ばい・営業ノルマ・賞与なし・離職率・配置薬トラブルなどのキーワードがネット上に広がっているためです。しかし、ここまで詳しく検証してきたように、その多くは誤解や一面的な情報によるものです。
- 業績:横ばいではあるが、業界全体の厳しい競争環境の中で2万人超の雇用を維持する安定企業
- 営業ノルマ:厳しいが、成果を出せば早期昇進や高収入を実現できる実力主義の環境
- 年収:平均521万円と日本の平均より高く、営業実績次第でさらに上を目指せる
- 労働環境:平均残業15.2時間、有給取得率66.3%と、健康経営優良法人に4年連続認定される良好な環境
- 福利厚生:育児休暇復帰率100%、借上げ社宅制度など充実したサポート体制
- キャリア:2〜3年で所長に昇進できるチャンスがあり、早期キャリアアップを実現できる
富士薬品は実力主義の環境で成長したい人・早期にキャリアアップしたい人・福利厚生を重視する人にとっては非常に魅力的な転職先です。一方、安定した固定給を求める方やノルマにプレッシャーを感じやすい方にはミスマッチになりやすいため、自分の価値観と照らし合わせて判断することが重要です。
転職を検討する際は、転職エージェントを活用して企業の内情や選考傾向を事前に把握した上で、準備を万全にして選考に臨みましょう。
富士薬品に関するよくある質問(FAQ)
- 富士薬品の残業時間はどのくらいですか?
-
富士薬品の平均残業時間は月15.2時間となっています。配置薬営業の場合は訪問件数が多いため繁忙期には残業が発生することもありますが、全体としては極端に多い水準ではありません。計画的に業務を進めれば残業を抑えることも可能です。
- 富士薬品の配置薬営業は本当にきついですか?
-
配置薬営業は1日16件前後の訪問ノルマがあり、厳しいと感じる方もいます。ただし、実力次第で早期に昇進できるチャンスがあり、成果を出せば営業実績手当で高収入を実現できます。実力主義の環境で成長したい方にはやりがいのある仕事です。
- 富士薬品は本当に潰れそうですか?
-
富士薬品の売上高は横ばいですが、従業員2万人超を抱える大企業であり、経営が不安定な状況ではありません。業績の横ばいは業界全体の競争激化によるもので、医薬品製造や研究開発など事業の多角化も進んでいます。潰れそうという噂は根拠のない憶測です。
- 富士薬品の有給休暇は取得しやすいですか?
-
富士薬品の有給休暇取得率は66.3%となっており、比較的取得しやすい環境です。また、育児休暇取得率は女性100%、男性51%で、育児休暇からの復帰率も100%と、ライフステージに合わせた休暇制度が整っています。
- 富士薬品の育児休暇制度は整っていますか?
-
富士薬品の育児休暇制度は非常に充実しており、育児休暇からの復帰率は100%です。女性の取得率は100%、男性も51%と高水準です。また、不妊治療特別有給制度や女性向け医療補助など、家庭と仕事を両立しやすい制度が整っています。
参照・参考元
株式会社富士薬品 公式HP
数字でみる富士薬品
富士薬品はやばい?評判を徹底解説
OpenWork(社員口コミサイト)
富士薬品の評判は本当にやばい?




