この記事では、ブイキューブが「やばい」と言われる理由を解説します。2期連続の債務超過による上場廃止の経緯、M&A失敗の実態、みなし残業の問題から、リモートワーク推奨などのメリットまで中立的に整理します。
ブイキューブとはどんな会社?
株式会社ブイキューブ(V-cube, Inc.)は、企業向けビジュアルコミュニケーション事業を展開するIT企業です。1998年創業で、Web会議・ウェビナー・個室型ワークブース「テレキューブ」などを主力に東証プライムに上場していましたが、M&A失敗による債務超過が続き、2026年6月26日に上場廃止が決定しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ブイキューブ(V-cube, Inc.) |
| 設立 | 1998年10月 |
| 資本金 | 18億3,200万円(2025年12月31日現在) |
| 本社所在地 | 東京都港区白金一丁目17番3号 NBFプラチナタワー |
| 代表者 | 水谷 潤(代表取締役社長 CEO) |
| 従業員数 | 344名(2025年12月31日現在) |
| 事業内容 | ビジュアルコミュニケーションツールの企画・開発・販売・運用・保守 |
| 上場市場 | 東証プライム(証券コード:3681)※2026年6月26日 上場廃止予定 |
| 平均年収 | 約588〜631万円(平均年齢35.8歳・勤続年数6.2年) |
株式会社ブイキューブ 基本情報(出所:公式HP、有価証券報告書)
ブイキューブが展開する主なサービスは以下のとおりです。
- V-CUBE セミナー:大規模ウェビナー・オンラインセミナー向けシステム。参加者管理・アンケート・資料配布機能を搭載した法人向けプロダクト
- V-CUBE ミーティング:企業向けWeb会議システム。セキュリティを重視した法人向けビデオ通話・画面共有ツール
- テレキューブ:駅・オフィスビルなどに設置する個室型ワークブース。集中作業・プライベート会議・感染対策に対応した独自サービス
- V-CUBE マーケティング:ウェビナー参加者の行動データを分析するマーケティング支援ツール
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ブイキューブが「やばい」と言われる6つの理由
ブイキューブに対する「やばい」という評判は、上場廃止決定・M&A失敗による巨額減損・みなし残業超過・ボーナスなし・頻繁な組織変更・競合激化という複数の要因が重なって生じています。ここでは具体的なデータと口コミをもとに実態を解説します。
2期連続の債務超過により上場廃止が決定しているため
ブイキューブがやばいと言われる最大の理由が、2025年12月31日時点でも東証プライムの上場維持基準(純資産額)に適合せず、2026年6月26日に上場廃止が決定したという事実です。
2024年12月期・2025年12月期と2期連続の債務超過に陥り、上場廃止基準に抵触しました。2026年3月には投資ファンド「日本革新投資(J-INC)」をスポンサーに迎え、第三者割当増資と株式併合(1株40円)によるスクイーズアウトで完全子会社化される手続きが進んでいます。上場廃止後も事業は継続される見込みですが、上場企業としての信用力・情報開示義務はなくなります。転職先として検討する場合、この財務状況は無視できない重大なリスクです。
M&Aの失敗で約37.5億円の巨額減損を計上したため
ブイキューブの業績悪化の直接的な引き金となったのが、2021年に実施した米国オンラインイベント企業「Xyvid(サイビッド)」の約36億円という大型買収の失敗です。
コロナ禍のオンライン需要急増を見込んで踏み切った大型M&Aでしたが、米国ではリアルイベントへの回帰が想定を大幅に超えるペースで進みました。Xyvidの業績は急速に低迷し、2023年12月期決算で約37.5億円もの巨額減損を計上。この一件が2期連続の債務超過・上場廃止への直接的な引き金となっています。経営判断の誤りが会社全体のリスクとして社員に波及したという点が、「やばい」と言われる本質的な理由のひとつです。
- 2021年5〜6月:米国のオンラインイベント配信企業「Xyvid(サイビッド)」を約36億円で買収
- 2021〜2022年:米国でのリアルイベント回帰が想定を大幅に超えるペースで進行、Xyvidの業績が急速に低迷
- 2023年12月期:のれん等の減損損失として約37.5億円を計上(買収金額を超える水準の減損)
- 2024〜2025年12月期:2期連続で債務超過となり東証プライム上場維持基準に抵触
- 2026年6月26日:東証プライム 上場廃止予定
みなし残業超過・深夜残業を美化する文化があるため
ブイキューブがやばいと言われる理由として、みなし残業制(固定残業代制)でみなし時間を超える超過勤務が常態化しているという指摘があります。転職口コミサイトでは「みなし以上の超過勤務が常態化し、割に合っているか疑問」という声が見られます。
また「深夜残業や徹夜が偉い」という文化を指摘する声もあり、残業を美徳とする風潮が一部に残っているとされています。ただし一方では「働く場所・時間は自由に選べる」「テレワーク推奨で有給も取りやすい」という声も多く、部署・チーム・担当業務によって状況が大きく異なるのが実情です。入社前に配属予定先の実態を確認することが特に重要な会社と言えます。
年俸制移行でボーナスがなく年収が増えにくい体系のため
口コミによると、ブイキューブは年俸制に移行しており、賞与(ボーナス)が支給されない体系になっているとの声があります。月給制+賞与という一般的な雇用体系とは異なり、年収があらかじめ固定される年俸制は業績連動の恩恵を受けにくい構造です。
平均年収は約588〜631万円と業界水準と同等ですが、みなし残業代を含む金額であることを考慮すると、実質的な時給換算では評価が分かれるところです。一方で、年俸制は昇給交渉のタイミングが明確になるメリットもあり、交渉力のある人材にとっては収入アップを図りやすい面もあります。
| グレード目安 | 年収目安 | 職種例 |
|---|---|---|
| エントリー〜ミドル | 350〜500万円 | 営業・CS・サポート |
| ミドル〜シニア | 500〜700万円 | PMO・マーケ・エンジニア |
| マネージャー〜 | 700〜1,050万円 | 部門長・事業責任者 |
年収目安(出所:各種転職口コミ・求人データをもとに編集部作成)
組織変更が頻繁で事業方針が安定しないとの声があるため
口コミでは「組織変更が頻繁で方針が安定しない」という声が散見されます。業績悪化への対応として事業の再編・縮小が繰り返され、担当事業やプロジェクトが突然の方針転換・縮小にさらされる経験をした社員も少なくありません。
「無謀な目標設定がされることが多い」「事業成長が頭打ちになっている」という指摘もあります。経営判断が現場の不安定感として伝わっているという構造です。上場廃止後はJ-INC傘下での再建計画が進む予定ですが、再建フェーズでの組織変更・事業見直しはむしろ加速する可能性がある点は留意が必要です。
コロナ後の競合激化で事業成長が鈍化しているため
ブイキューブが「やばい」と言われるもう一つの背景が、コロナ禍後のWeb会議・ウェビナー市場における競合激化です。ZoomやMicrosoft Teamsがコロナ禍を機に急速にシェアを拡大し、日本語サポートや価格面でもブイキューブの優位性が相対的に低下しています。
ブイキューブはセキュリティ・サポート体制・ウェビナー特化機能に強みを持ちますが、一般的なWeb会議用途では競合製品に切り替えた企業が増加した結果、主力製品の売上が伸び悩む状況が続いています。なお、個室型ワークブース「テレキューブ」はニッチ市場で独自の展開を続けており、収益化の観点で注目できる事業のひとつです。上場廃止後の事業再建においてどの事業に集中するかが、今後の鍵となりそうです。
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ブイキューブで働くメリット・良い評判口コミ
「やばい」という評判がある一方で、ブイキューブには確かな魅力もあります。特に「リモート・フレックスで自由な働き方ができる」「裁量が大きく若手でも挑戦できる」「ビジュアルコミュニケーション領域のパイオニアとして技術力がある」は、キャリア志向の高い人材にとって魅力的なポイントです。
リモートワーク・フレックス制で自由な働き方ができる
ブイキューブ最大の魅力のひとつが、リモートワーク推奨・フレックスタイム制・副業OKという、IT企業のなかでも高い水準の柔軟な働き方環境です。自社のWeb会議・ウェビナーツールを実際に活用することで、リモートワーク推進の文化が根付いています。
有給休暇も取りやすい風土とされており、育児・介護との両立もしやすい環境です。業績が厳しい状況であっても、働き方の柔軟性という点では転職口コミサイト上で一貫して高い評価を得ているのが実態です。場所に縛られず自分のペースで働きたいという方には、大きな魅力となります。
裁量が大きく若手でも挑戦できる環境がある
口コミでは「成長機会がある」「裁量が大きく挑戦できる」という声も見られます。従業員344名規模のコンパクトな組織のため、若手でも責任あるポジションを任されやすいという特徴があります。
大企業と比較して意思決定のスピードが速く、自分の提案が通りやすい環境があります。ビジュアルコミュニケーションという社会的な意義のある領域に携われること、挑戦機会の多さを評価する声は少なくありません。キャリア初期にスキルを集中して積みたい・新しいことに積極的にチャレンジしたいという方には向いている環境です。
映像コミュニケーション分野のパイオニアとして技術力がある
ブイキューブは1998年創業の老舗企業として、Web会議・ウェビナー分野で国内最大級の実績を持ち、大企業・官公庁向けの安定運用ノウハウと高いセキュリティ水準が蓄積されています。
特に大規模ウェビナーの安定運用・セキュリティ対応・日本語でのサポート体制という点では、海外発のZoomやTeamsとは差別化できる強みを持ちます。テレキューブも交通系ICカードとの連携や法人向けフレキシブルプランで独自のポジションを確立しており、業績悪化が続くなかでも技術・ノウハウの蓄積という観点では評価できる会社です。
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ブイキューブの上場廃止後はどうなる?転職への影響
ブイキューブへの転職・就職を検討している方が最も気になるのが「上場廃止後はどうなるのか」という点です。在籍中の社員への影響と、転職判断に際してのポイントを整理します。
上場廃止のスケジュールと今後の見通し
ブイキューブの上場廃止に関する主なスケジュールは以下のとおりです。
- 2026年3月31日:上場廃止基準抵触による監理銘柄指定の見込み、スポンサー(J-INC)との基本契約締結
- 2026年4月30日:東京証券取引所より上場廃止等の決定が公告
- 2026年6月26日:東証プライム 上場廃止予定日
- 2026年6月30日:株式併合(スクイーズアウト、1株40円)効力発生予定。J-INC傘下の非上場企業として事業継続へ
上場廃止後は投資ファンドJ-INCのもとで事業再建が進む見込みです。ただし、再建計画の詳細・中長期的な方向性は現時点で十分に公開されていません。ファンド主導の再建では利益率改善・コスト削減が優先される傾向があり、人員体制や事業構成にも変化が生じる可能性があります。
在籍中の社員への影響
上場廃止自体は、雇用契約の内容(給与・雇用形態)に即座に影響するものではありません。しかし実態として、以下のような変化が生じる可能性があります。
- 人員整理(リストラ)のリスク:ファンド主導の再建では収益改善のため人員削減が行われるケースがあります
- 株式報酬(ストックオプション等)の価値消失:上場廃止により株式を保有していた社員の資産価値に影響が出ます
- 採用凍結・昇給停止の可能性:再建期間中はコスト抑制が優先され、新規採用や昇給が制限されることがあります
- 事業売却・分社化の可能性:ファンドが特定事業を切り出して売却するケースもあり、所属部門によっては帰属先が変わる可能性があります
転職・就職を検討する際の判断ポイント
現時点でブイキューブへの転職・就職を検討する場合、以下の点を事前に確認することが重要です。
- 配属される事業・部門の将来性:テレキューブなど成長余地のある事業に関わるか、縮小傾向の事業かを見極める
- 雇用条件の安定性:再建期間中の固定報酬・福利厚生の変更予定がないか確認する
- 転職市場でのスキル市場価値:ブイキューブで身につくスキルが次の転職に活かせるかを考慮する
- 再建計画の進捗:今後開示される再建計画の内容を注視し、中長期的な方向性を見極める
上場廃止企業への転職は通常の転職よりもリスクが高い選択です。IT業界・SaaS企業の転職に詳しいエージェントへの相談を通じて、キャリアリスクを最小化しながら転職先を検討することを強くおすすめします。
ブイキューブへの転職が向いている人・向いていない人
ブイキューブへの転職・就職を検討している方向けに、向いている人・向いていない人を整理します。自分の価値観と照らし合わせて判断材料にしてください。
ブイキューブへの転職が向いている人
- リモートワーク・フレックスを最重視する人:自由な働き方・副業OKという環境をフル活用できる方
- 裁量を持って挑戦したい若手・第二新卒:小規模組織で意思決定に早期から関与しながらスキルアップしたい方
- SaaS・ビジュアルコミュニケーション領域のキャリアを築きたい人:テクノロジーを通じた働き方変革に携わりたい方
- 再建フェーズを経験として積みたいビジネスパーソン:ファンド主導の事業再建・ターンアラウンドを自身の成長機会と捉えられる方
- 2〜3年で集中して経験を積み次の転職に活かしたい人:短期的なキャリアアップ戦略を持ち、スキル蓄積を優先できる方
ブイキューブへの転職が向いていない人
- 長期的な雇用安定を最重視する人:上場廃止・債務超過という財務状況から、現時点では長期安定のキャリアを描くのが難しい
- ボーナス・賞与を重要視する人:年俸制移行でボーナスがないため、賞与による収入アップを期待する方には向いていない
- 安定した事業方針のもとで腰を据えて働きたい人:組織変更・事業見直しが頻繁な環境は、一つの事業を長期的に育てたい方には向いていない可能性がある
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まとめ
ブイキューブが「やばい」と言われる理由は、M&A失敗による巨額減損・2期連続の債務超過・上場廃止決定・みなし残業超過・ボーナスなし・頻繁な組織変更という複数の要因が重なっています。とはいえ、すべてがネガティブというわけではありません。
- 上場廃止:2026年6月26日に東証プライム上場廃止予定。J-INC傘下で事業継続へ
- M&A失敗:米国企業Xyvid約36億円買収→約37.5億円の巨額減損が財務悪化の直接原因
- 残業・労働環境:みなし残業超過が常態化との声あり。部署・チームによって大きな差がある
- 給与:年俸制でボーナスなし。平均年収は約588〜631万円と業界平均水準
- メリット:リモート・フレックス・副業OKという働き方の自由度は高評価。裁量の大きさと挑戦機会も魅力
ブイキューブは自由な働き方を重視する人・裁量を持って挑戦したい若手・短期的にスキルを積みたい人にとっては一定の魅力がある職場です。一方、長期的な安定を重視する方には、上場廃止・事業再建という現状から、より安定したキャリア選択肢も並行して検討することを推奨します。
転職を検討する際は、IT・SaaS業界に精通した転職エージェントを活用して、自分のキャリア目標に合った企業選びを進めましょう。
ブイキューブに関するよくある質問(FAQ)
- ブイキューブはやばい会社ですか?
-
財務面では2期連続の債務超過・2026年6月の上場廃止決定という重大な状況にあり、転職リスクとして無視できません。一方でリモートワーク・フレックス・副業OKという働き方の自由度は高く評価されています。短期的にスキルを積む環境としての魅力はありますが、転職先として検討する際は配属事業の将来性と自身のキャリア目標を総合的に判断することが重要です。
- ブイキューブの上場廃止後はどうなりますか?
-
2026年6月26日に東証プライムの上場廃止が予定されており、同6月30日に投資ファンド「日本革新投資(J-INC)」の完全子会社となる予定です。事業自体は継続される見込みですが、ファンド主導の事業再建のもと、コスト削減・人員整理・事業売却の可能性があります。在籍中・転職検討中の方ともに再建計画の進捗を注視することが重要です。
- ブイキューブの平均年収はいくらですか?
-
有価証券報告書等のデータによると、平均年収は約588〜631万円程度(平均年齢35.8歳・平均勤続年数6.2年)です。年俸制でボーナスはなく、みなし残業代を含む金額です。職種・経験・グレードにより350〜1,050万円の幅があります。業界平均と比較するとほぼ同等の水準です。
- ブイキューブはブラック企業ですか?
-
一概にブラック企業とは言えません。みなし残業超過・深夜残業文化を指摘する声はありますが、一方でリモートワーク推奨・フレックスタイム・有給取得のしやすさを評価する声も多くあります。部署・チームによって職場環境に差があるため、転職前に職場環境の詳細を確認することをおすすめします。
参照・参考元
株式会社ブイキューブ 会社概要
JPX|上場廃止等の決定:(株)ブイキューブ(2026年4月30日)
日経電子版|ブイキューブ スポンサー基本契約締結のお知らせ(2026年3月31日)
OpenWork|ブイキューブ 社員クチコミ
転職会議|ブイキューブの評判・口コミ




