KOBE STEEL, LTD.
この記事では、神戸製鋼所の平均年収832万円の内訳を、役職別・年代別・職種別のデータと同業他社比較から解説します。2021年521万円からの回復背景と、転職時に年収を判断するポイントもあわせて紹介します。
神戸製鋼の平均年収は832万円
日経会社情報DIGITALが公表する2026年3月期(第174期)の有価証券報告書データによると、株式会社神戸製鋼所の平均年収は832万2,000円(平均年齢40.1歳、平均勤続年数15.5年)です。前期(2025年3月期)の812万円からさらに上昇し、2021年3月期の521万円と比較すると4年間で300万円以上の増加となっています。
なお、以前の集計では神戸製鋼所の年収を726万円とするデータもありますが、これは2023年度時点の情報です。直近の有価証券報告書では832万円まで上昇しており、年収を調べる際は集計時点の新しさを確認することが重要です。
平均年収832万円の手取り額の目安
国税庁・全国健康保険協会の公式情報をもとに試算すると、40歳で年収832万円の場合、年間の手取り額は約630万円、ひと月あたりの手取り額は約52万円が目安です。実際の手取りは扶養家族の有無や居住地域、各種控除によって変動します。
| 年収 | 想定年代・役職 | 年間手取り目安 | 月手取り目安 |
|---|---|---|---|
| 600万円 | 20代後半 | 約462万円 | 約38万円 |
| 700万円 | 30代前半 | 約535万円 | 約45万円 |
| 832万円 | 40.1歳(平均) | 約630万円 | 約52万円 |
| 1,000万円 | 課長クラス | 約735万円 | 約61万円 |
| 1,400万円 | 部長クラス | 約965万円 | 約80万円 |
国税庁・全国健康保険協会の公式情報をもとに試算(目安)
神戸製鋼の年収ランキング|同業他社との比較
神戸製鋼所の平均年収832万円は、同じ鉄鋼・特殊鋼業界の主要5社の中で4位の水準です。持株会社であるJFEホールディングスを除くと、日本製鉄・大同特殊鋼に次ぐ位置にあり、業界内でも上位に入る給与水準といえます。
| 順位 | 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|---|
| 1位 | JFEホールディングス | 1,228万円 | 48.0歳 |
| 2位 | 日本製鉄 | 909万円 | 41.3歳 |
| 3位 | 大同特殊鋼 | 870万円 | 40.2歳 |
| 4位 | 神戸製鋼所 | 832万円 | 40.1歳 |
| 5位 | 愛知製鋼 | 802万円 | 39.6歳 |
鉄鋼・特殊鋼業界の平均年収比較(出典:日経会社情報DIGITAL、2026年3月期)
ただしJFEホールディングスは持株会社であり在籍社員数がごく少数のため、単純比較には注意が必要です。事業会社同士で比べると、神戸製鋼所は日本製鉄・大同特殊鋼に次ぐ3番手グループに位置しており、鉄鋼メーカーとしては十分に高い水準にあります。
神戸製鋼所は検索すると「やばい」というキーワードが並ぶこともありますが、その評判の実態と現在の年収水準をまとめた記事もあわせて参考にしてください。

総合転職エージェントおすすめ3選
神戸製鋼の年代別の年収|20代・30代・40代・50代
各年代の年収は勤続年数や役職への昇進状況によって幅があります。30代前半で550万円台、40代で750万円を超える水準まで伸びていくのが一般的な推移です。
| 年代 | 平均年収の目安 |
|---|---|
| 25歳 | 400〜550万円 |
| 30歳 | 550〜650万円 |
| 35歳 | 650〜750万円 |
| 40歳 | 750〜900万円 |
| 45歳 | 900万円〜(評価次第) |
| 50歳 | 1,000万円〜(評価次第) |
転職口コミサイト等の情報をもとにした年代別年収の目安
「今の年収から下がるのではないか」と不安に感じる方もいますが、神戸製鋼所は2021年以降年収水準そのものが底上げされているため、同じ年代・同じ職種で比較しても数年前より高い年収を提示されるケースが増えています。転職時は年代別の平均額だけでなく、直近の年収推移も踏まえて判断することが重要です。
神戸製鋼の役職別の年収
神戸製鋼所は職能資格等級制度を採用しており、係長クラスへの昇格で年収が大きく伸びる傾向があります。
| 役職クラス | 年収の目安 |
|---|---|
| 一般クラス | 400〜700万円 |
| 係長クラス | 700〜900万円 |
| 課長クラス | 900〜1,400万円 |
| 部長クラス | 1,400万円〜 |
役職クラス別の年収目安(転職口コミサイト等の情報をもとに作成)
課長クラスまでは年功序列的な色合いが残るため、勤続年数を重ねることで着実に年収が上がっていきます。一方で部長クラス以上への昇進は成果と実績が強く問われるため、誰もが同じペースで到達できるわけではない点は理解しておく必要があります。
神戸製鋼の職種別の年収
職種によっても年収水準は異なります。設計・研究開発などの技術系専門職は800万円を超える水準が目安です。
| 職種 | 平均年収の目安 |
|---|---|
| 設計職 | 845万円 |
| 研究開発職 | 813万円 |
| 事務職 | 716万円 |
| 技術職(生産・保全) | 654万円 |
職種別の年収目安(転職口コミサイト等の集計をもとに作成)
職種別の年収差が生まれる背景には、専門性の高さに加えて転勤・シフト勤務の有無も関係しています。研究開発・設計職は本社や研究所勤務が中心である一方、現場の技術職は全国の製造拠点をローテーションすることが多く、処遇面で違いが出やすい構造です。
神戸製鋼の初任給・新卒1年目の年収
2026年4月入社の初任給は302,060円です。年間の賞与を加味すると、新卒1年目の想定年収は450〜500万円程度が目安になります。
神戸製鋼のボーナス・賞与の実態
賞与は年2回(6月・12月)支給され、業績や個人評価によって金額が決まります。日刊鉄鋼新聞の報道によると、2026年度の年間賞与は39歳・勤続21年のモデル社員で166万円となっており、前年度の184万円から18万円の減少です。
賞与額が前年より減少した背景
2026年3月期は価格下落や米関税の影響で連結純利益が前期比16.8%減となり、業績連動部分の賞与が減額されました。ただし年収全体で見ると平均年収は832万円と上昇しており、賞与単体の増減だけで年収全体を判断しないことが大切です。
神戸製鋼の福利厚生・手当
神戸製鋼所では、従業員の生活基盤を支えるための福利厚生制度が幅広く整備されています。
神戸製鋼所の主な福利厚生
- 住まいサポート:独身寮・社宅制度(家賃の2〜3割程度の自己負担で入居可能な場合あり)
- 資産形成支援:財形貯蓄制度、選択型確定拠出年金、神戸製鋼所関連会社持株会
- カフェテリアプラン:年間8.5万円相当のポイントを育児・自己啓発・リフレッシュ等に利用可能
- 休暇制度:年次有給休暇に加え「KOBELCOライフサポート休暇」年5日、永年勤続リフレッシュ休暇
- 育児・介護支援:育児休業(子が3歳になるまで延長可)・短時間勤務、介護休業(最長3年)
神戸製鋼の残業時間・有給消化率|働きやすさ
2024年度の月間平均残業時間は16.5時間、有給休暇の取得率は約84%(取得日数16.8日)です。同規模の製造業と比較しても残業が少なく、有給を取りやすい環境が整っています。
| 項目 | 神戸製鋼所 |
|---|---|
| 月間平均残業時間 | 16.5時間 |
| 有給休暇取得率 | 約84%(16.8日/年) |
| 中途採用比率 | 39.6% |
| 3年未満離職率 | 2.4% |
神戸製鋼所公式データ(2024年度)をもとに作成
残業が少なく離職率も低い水準にあることから、高年収と働きやすさを両立したい人にとって現実的な選択肢のひとつです。ただし部署や繁忙期によって業務量には差があるため、配属先の実態は選考過程やエージェント経由で確認しておくと安心です。
なぜ神戸製鋼の年収は4年で300万円以上回復したのか
神戸製鋼所の年収を判断するうえで見落とされがちなのが、単年の金額ではなく直近5年の推移です。
| 決算期 | 平均年収 |
|---|---|
| 2021年3月期 | 521万円 |
| 2022年3月期 | 547万円 |
| 2023年3月期 | 605万円 |
| 2025年3月期 | 812万円 |
| 2026年3月期 | 832万円 |
神戸製鋼所の平均年収推移(有価証券報告書・日経会社情報DIGITALより作成)
転職先を年収額だけで比較すると、成長途上にある企業を見落とすことがあります。神戸製鋼所のように業績回復とともに年収が右肩上がりの企業は、入社後の年収の伸びしろという点でも評価すべき対象です。品質不正問題の記憶から「やばい」というイメージを持つ人もいますが、直近5年のデータを見る限り、それは過去の一時点の姿にすぎません。
神戸製鋼への転職におすすめの転職エージェント
総合転職エージェントおすすめ3選
神戸製鋼に関するよくある質問
神戸製鋼所の平均年収は今後も上がる?
2026年3月期の連結純利益は前期比16.8%減となりましたが、これは市況変動による一時的な要因です。平均年収は2021年以降一貫して上昇傾向にあり、EV向け素材や脱炭素関連事業の成長が今後の伸びしろとして期待されています。
神戸製鋼所と日本製鉄はどちらの年収が高い?
2026年3月期の平均年収は日本製鉄が909万円、神戸製鋼所が832万円で、日本製鉄の方が高い水準です。ただし神戸製鋼所は平均残業時間が短く有給休暇も取得しやすいため、年収と働きやすさのバランスを重視する場合は比較検討する価値があります。
神戸製鋼所の年収は「やばい」って本当?
2021年3月期に平均年収が521万円まで落ち込んだ時期があり、その印象が「やばい」という評判につながっています。しかし2026年3月期には832万円まで回復しており、現在の年収水準を見る限り過度に心配する必要はありません。
神戸製鋼所への転職で年収を上げるにはどうすればいい?
設計・研究開発など専門性の高い技術系職種は年収レンジが高い傾向があります。また、現在の職務経験を具体的な実績として整理し、転職エージェントを通じて非公開求人の年収レンジを事前に確認したうえで交渉することが有効です。
※ 免責事項
本記事の情報は、神戸製鋼所の公式ウェブサイトで公開されている情報、有価証券報告書、日経会社情報DIGITAL等の公開情報をもとに執筆しています(2026年9月時点)。可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、情報の正確性・最新性を保証するものではありません。年収や待遇は個人の評価・部署・時期によって大きく異なる場合があります。本記事における推測や考察は公開情報に基づく見解であり、株式会社神戸製鋼所の公式見解ではありません。
参照・参考元




