TAISEI CORPORATION
大成建設の平均年収は1,191万円
大成建設株式会社の2026年3月期有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は1,191万134円(平均年齢42.3歳、平均勤続年数17.0年)です。前期の1,058万円から1年で130万円以上増加しており、大手ゼネコンの中でも突出した伸び率となっています。
厚生労働省の調査による給与所得者全体の平均年収は478万円(令和6年分)です。大成建設はその2.5倍近い水準にあり、従業員数も前期比524名増の9,518名まで拡大しています。急激な採用増と大幅な賃上げが同時に進んでいる点は、他業界にはあまり見られない特徴です。
平均年収1,191万円の手取り額の目安
国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会の公式情報をもとに試算すると、年収1,191万円の場合、年間の手取り額は約840万円、ひと月あたりの手取り額は約70万円が目安です。実際の手取りは扶養家族の有無・各種控除・居住地域によって異なります。
| 年収 | 想定役職 | 年間手取り目安 | 月手取り目安 |
|---|---|---|---|
| 700万円 | 1級職〜主任クラス | 約530万円 | 約44万円 |
| 950万円 | 主査クラス | 約695万円 | 約58万円 |
| 1,191万円 | 平均年収 | 約840万円 | 約70万円 |
| 1,500万円 | 課長級 | 約1,040万円 | 約87万円 |
| 2,000万円 | スペシャリスト職 | 約1,340万円 | 約112万円 |
国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会の公式情報をもとに試算(目安)
なお、賞与の内訳について「実際にいくら支給されているのか」が気になる方は、大成建設のボーナスは280万円|2026年夏の実績と年収1,191万円で夏季賞与の実績値を詳しく解説しています。
大成建設の年収ランキング|同業他社との比較
「スーパーゼネコンの中で大成建設は年収が低いのでは」と不安に感じる方は少なくありません。主要な大手建設・ハウスメーカー7社の平均年間給与を並べると、大成建設はスーパーゼネコン5社の中で3位に位置し、業界全体で見ても最上位クラスであることがわかります。
| 順位 | 企業名 | 平均年収 | データソース |
|---|---|---|---|
| 1位 | 鹿島建設 | 1,245万円 | 有価証券報告書(2026年3月期) |
| 2位 | 大林組 | 1,239万円 | 有価証券報告書(2026年3月期) |
| 3位 | 大成建設 | 1,191万円 | 有価証券報告書(2026年3月期) |
| 4位 | 竹中工務店 | 1,153万円 | 有価証券報告書(2025年12月期・非上場) |
| 5位 | 大和ハウス工業 | 1,101万円 | 有価証券報告書(2026年3月期) |
| 6位 | 清水建設 | 1,043万円 | 有価証券報告書(2026年3月期) |
| 7位 | 長谷工コーポレーション | 1,039万円 | 有価証券報告書(2026年3月期) |
大手建設・ハウスメーカー7社の平均年収比較(各社有価証券報告書をもとに作成)
1位の鹿島建設との差は54万円、2位の大林組との差はわずか48万円です。大林組の年収は1,239万円|鹿島との差はわずか6万円の実態と比較すると、スーパーゼネコン上位3社の年収差は縮小傾向にあり、「何位か」より「配属先と役割」で待遇が決まる度合いが強くなっていると読み取れます。

一方、非上場ながら4位に食い込む竹中工務店の年収は1,153万円|非上場でも他4社に迫る実態との差はわずか38万円です。スーパーゼネコン内での順位差だけを見て「この会社は年収が低い」と判断するのは早計で、事業領域や配属によって実際の年収レンジは大きく変わります。

ハイクラス向けおすすめ転職エージェント3選
大成建設の年代別の年収|20代・30代・40代・50代
有価証券報告書の平均値と各種公開情報をもとに、大成建設の年代別の年収目安を紹介します。40代前半で全社平均の1,191万円に近づき、以降は役職や専門性の評価次第で差が大きく開いていくのが特徴です。
| 年代 | 年収目安 | 主な役職・立場 |
|---|---|---|
| 25〜29歳 | 600〜700万円 | 2級職・現場担当 |
| 30〜34歳 | 750〜900万円 | 1級職・係長候補 |
| 35〜39歳 | 950〜1,100万円 | 主任クラス |
| 40〜44歳 | 1,150〜1,300万円 | 主査・課長候補 |
| 45〜49歳 | 1,350〜1,550万円 | 課長級 |
| 50代 | 1,600万円以上 | 部長級・スペシャリスト職 |
大成建設の年代別年収目安(有価証券報告書・各種公開情報をもとに作成)
20代:現場担当・若手施工管理|600〜700万円
20代後半の年収は600〜700万円が目安です。2025年4月入社の大卒初任給は月30万円(院卒32万円)で、4年連続の引き上げとなりました。1級・2級の施工管理技士や建築士を取得すると資格手当が上乗せされ、資格取得のタイミングで年収が一段上がるのが大成建設の特徴です。20代のうちに資格を取るかどうかが、その後の昇給ペースを大きく左右します。
30代:係長・主任クラス|750〜1,100万円
30代前半の年収は750〜900万円、30代後半は950〜1,100万円が目安です。この年代は現場を任される機会が増え、協力会社との折衝や工程管理の裁量が広がる時期にあたります。大型プロジェクトの現場責任者を任されるようになると、資格手当と合わせて1,000万円台に到達するケースも珍しくありません。
40代:主査・課長クラス|1,150〜1,550万円
40代前半の年収は1,150〜1,300万円で、ちょうど全社平均に到達する年代です。40代後半になると課長級への昇進が視野に入り、1,350〜1,550万円まで年収レンジが広がります。2025年の人事制度改定以降は、年次だけでなく役割等級の評価軸が強まっているため、同期でも配属や成果によって差が開きやすくなっています。
50代以降:部長級・スペシャリスト職|1,600万円以上
50代の年収は1,600万円以上が目安で、部長級としてプロジェクト全体を統括する立場や、2025年新設のスペシャリスト職として専門性を評価される立場に就く社員が中心です。役職に就かず専門職を選んだ社員も、技術力次第で相応の待遇が用意されているのが大手ゼネコンらしい仕組みで、管理職コースだけがゴールではありません。
大成建設の役職別の年収
大成建設の等級制度は2級職からスタートし、経験年数と評価に応じて1級職・主任・主査・課長・部長へとステップアップしていきます。2025年の人事制度改定では、この年次型の昇進ルートに加えて専門性で評価される新たな道が加わりました。
| 役職 | 目安年次 | 年収レンジ |
|---|---|---|
| 2級職 | 1〜2年目 | 500〜650万円 |
| 1級職 | 3〜8年目 | 650〜900万円 |
| 主任 | 9〜14年目 | 900〜1,100万円 |
| 主査 | 15年目〜 | 1,100〜1,350万円 |
| 課長級 | 評価次第 | 1,400〜1,700万円 |
| 部長級 | 評価次第 | 1,700万円以上 |
| スペシャリスト職(2025年新設) | 専門性で認定 | 1,200万〜2,000万円超 |
大成建設の役職別年収レンジ(各種公開情報をもとに作成)
年収2,000万円に到達するには?
大成建設で高年収を狙うルートは、2025年の人事制度改定によって2つに増えました。
高年収に到達する2つのルート
- ①課長・部長への昇進:役割等級制度のもとで工程管理・折衝実績を積み上げ、管理職として組織を率いる従来型のルート
- ②スペシャリスト職への認定:2025年新設。管理職にならなくても、特定分野の専門性が高く評価されれば年収2,000万円超も視野に入る
これまでの大手ゼネコンは「管理職にならなければ年収の天井が低い」という構造がありました。スペシャリスト職の新設は、マネジメントより専門性を極めたい人材にとって現実的な高年収ルートが増えたことを意味します。ただし認定基準の詳細は現時点で細かく公開されていないため、転職を検討する際は面接や転職エージェントを通じて最新の運用状況を確認することをおすすめします。
大成建設の職種別の年収
大成建設は総合職の中で建築・土木・設備・事務の各分野に職種が分岐します。同じ等級でも、現場を持つ施工管理系と本社機能を担う事務系では、手当の付き方に差が出やすいのが実情です。
施工管理職(建築・土木)の年収
施工管理職は現場手当・時間外手当が上乗せされやすく、資格取得による資格手当も加わるため、同年次の事務系職種より年収が高くなる傾向があります。工期末や検査前は忙しくなる一方、資格を取得するたびに手当が積み上がっていく仕組みがあり、スキルアップが直接収入に反映されやすい職種です。
設計職の年収
設計職は施工管理職ほど現場手当の比重が大きくないものの、一級建築士などの資格を保有していると評価が高まりやすい職種です。大型再開発案件や公共施設など専門性の高い案件を担当する機会が多く、専門知識を積み重ねることでキャリアの後半に評価が伸びやすい傾向があります。
事務・管理系の年収
経理・人事・経営企画などの事務・管理系は、現場手当がつかない分、施工管理職と比べると同年次での年収はやや控えめになります。一方で転勤の頻度が少なく、勤務地を固定しやすいという特徴があり、2025年から導入された勤務地選択制度とあわせて、ライフスタイルを重視する社員に選ばれやすい職種です。
大成建設は2025年人事制度改定で何が変わった?スペシャリスト職なら年収2,000万円超も
大成建設は2025年2月、「TAISEI VISION 2030」の実現を目的とした人事制度改定を発表し、同年4月から順次実施しています。これから大成建設への転職を検討する人にとって、過去の年収データだけで判断すると実態とズレが生じる可能性があるほど、内容の幅が広い改定です。
2025年人事制度改定の主なポイント
- 役割等級制度の導入:年次より役割・成果を重視する評価軸に転換
- スペシャリスト職の創設:管理職にならなくても専門性次第で年収2,000万円超が視野に入る新設ポジション
- 初任給30万円(4年連続引き上げ):大卒は月30万円、大学院修了は月32万円
- 定年60歳→65歳への延長:長く働ける環境整備と再雇用後の待遇改善
- 勤務地選択制度の導入:ライフプランに合わせて勤務地の範囲を選べる制度
- 転勤者向け一時金(最大100万円):転勤を理由とした離職への対策
背景には、2024年4月からの建設業における残業規制強化を受けた人材不足があります。大成建設は公式に「人件費はコストではなく投資」という方針を掲げており、待遇改善によって人材のつなぎ留めと獲得を同時に狙う姿勢が明確です。年功序列を前提にキャリアを描いてきた社員にとっては評価軸の転換となる一方、若手のうちから成果や専門性で勝負できる人材には、これまでより早い昇給チャンスが広がる制度変更といえます。
大成建設は激務でやばい?残業時間・離職率の実態
「ゼネコンは激務」というイメージから、大成建設への転職に不安を感じる方は多いはずです。実際のデータを見ると、2024年度の平均残業時間は月30.3時間で、2023年度の35.5時間から着実に改善しています。
| 指標 | 大成建設(2024年度) |
|---|---|
| 平均残業時間 | 30.3時間/月 |
| 有給休暇取得率 | 60.0%(2025年度目標70%) |
| 離職率(自己都合退職率・単体) | 1.5% |
| 入社3年以内の離職率 | 9.4%(2026年度目標6%以内) |
大成建設の労働環境データ(出所:大成建設ESGデータ・サステナビリティ資料)
全社の離職率1.5%だけを見ると「定着率の高い会社」という印象を受けますが、入社3年以内に絞ると9.4%まで上昇する点は見落とせません。大成建設自身もこの数字を課題として認識しており、2026年度に6%以内へ引き下げる目標を掲げています。若手のうちの配属や業務量が、定着を左右する重要な要素になっているとうかがえます。
ただし、これらはあくまで全社平均の数字です。工期末の現場や大型プロジェクトの担当者は繁忙期に残業が集中する傾向があり、配属先によって実態が大きく変わります。転職前に実際の業務環境を確認するためにも、建設業界に強い転職エージェントを通じてリアルな情報収集をすることをおすすめします。
中途入社で年収は上がる?前職からのオファー例
大成建設は2024年度にキャリア採用者数164名を採用しており、新卒428名に対して中途採用比率は約28%に達しています。施工管理技士(1級・2級)や建築士などの資格を持つ即戦力人材を積極的に採用していることがうかがえます。
| 経験年数の目安 | 中途年収の目安 |
|---|---|
| 実務3〜5年(施工管理技士2級) | 600〜750万円 |
| 実務6〜10年(施工管理技士1級) | 800〜1,000万円 |
| 実務10年以上・現場所長経験 | 1,100万円以上 |
中途採用における年収目安(各種公開情報をもとに推計)
多くのケースで、前職の年収に経験・資格を加味した金額を上乗せしたオファーが提示されると報告されています。同世代の平均より年収が下がるのではと不安に感じる方もいますが、1級施工管理技士などの上位資格を保有していれば、前職を上回る条件を引き出せる可能性は十分にあります。年収交渉に不安がある場合は、建設業界に強い転職エージェントを通じて相場観を確認しながら進めるのが確実です。
大成建設の福利厚生は?
大成建設の福利厚生は、2025年の人事制度改定を経て従来の手当に加えて柔軟な働き方を支える制度が拡充されています。
| カテゴリ | 内容 |
|---|---|
| 社会保険 | 健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険 |
| 手当 | 住宅手当、家族手当、資格手当、現場手当 |
| 転勤関連(2025年新設) | 転勤者向け一時金(最大100万円)、勤務地選択制度 |
| 休暇 | 有給休暇、夏季・年末年始休暇、リフレッシュ休暇 |
| 育児・介護 | 育児休業、介護休業、時短勤務制度 |
| 資産形成 | 退職金制度、確定拠出年金、財形貯蓄 |
大成建設の福利厚生一覧(出典:大成建設公式HP等)
特に転勤者向け一時金と勤務地選択制度は、転勤を理由に離職する社員が増えていた課題への対策として2025年に新設されたものです。定年も65歳に延長されており、長期的なキャリア形成を前提にした制度設計へ舵を切っていることがうかがえます。
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大成建設の年収に関するよくある質問
大成建設の平均年収はいくらですか?
有価証券報告書によれば、2026年3月期における大成建設の平均年収は1,191万円(平均年齢42.3歳)で、前期から130万円以上増加しています。年代別の目安は、20代後半で600〜700万円、30代で750〜1,100万円、40代以降で1,150万円以上が標準的なモデルです。
大成建設で年収2,000万円は本当に可能ですか?
可能性はあります。2025年に新設されたスペシャリスト職は、管理職にならなくても専門性の高さが評価されれば年収2,000万円超が視野に入る制度です。従来の課長・部長への昇進ルートに加えて、専門性を極める道が用意された点が大きな変化です。ただし認定基準の詳細は現時点で細かく公開されていません。
大成建設は激務でブラックですか?
2024年度の平均残業時間は月30.3時間で、2023年度の35.5時間から改善が進んでいます。全社の離職率も1.5%と低水準ですが、入社3年以内に絞ると9.4%まで上昇するため、若手の定着には課題が残ります。配属先や業務量によって実態は大きく異なるため、転職前に実際の職場環境を確認することをおすすめします。
中途入社の場合、前職より年収は上がりますか?
多くのケースで、前職の年収に経験・資格を加味した金額を上乗せしたオファーが提示されます。大成建設は2024年度に中途採用比率が約28%まで拡大しており、特に1級施工管理技士などの上位資格を保有していると、前職を上回る条件を引き出しやすい傾向があります。
2025年の人事制度改定で何が変わりましたか?
役割等級制度の導入、スペシャリスト職の創設、初任給30万円への引き上げ(4年連続)、定年65歳への延長、勤務地選択制度、転勤者向け一時金(最大100万円)など、給与体系から働き方まで幅広く見直されました。2025年4月から順次実施されています。
大成建設のボーナス(賞与)はどのくらいですか?
2026年夏の賞与実績は280万円程度と報告されています。年間の賞与総額は平均年収1,191万円の中に含まれており、詳しい内訳は大成建設のボーナスは280万円|2026年夏の実績と年収1,191万円の記事で解説しています。
※ 免責事項
本記事の情報は、大成建設株式会社の公式ウェブサイトで公開されている情報、有価証券報告書、ESGデータ、および報道機関等の公開情報をもとに執筆しています。可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、情報の正確性・最新性を保証するものではありません。年収や待遇は個人の評価・部署・時期によって大きく異なる場合があります。本記事における推測や考察は公開情報に基づく見解であり、大成建設株式会社の公式見解ではありません。最終的な条件等は必ず公式採用ページや会社説明資料等をご確認ください。
参照・参考元
大成建設株式会社 公式HP
大成建設「人事制度改定について」(2025年2月18日)
大成建設サステナビリティ「ESGデータ(社会)」
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」




