この記事では、リクルートの平均年収の実態を、持株会社と事業会社の違いを整理しながら解説します。年代別・役職別・職種別の年収相場や、年収1,000万円に到達する仕組みも紹介します。
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リクルートの平均年収は763万円?1,163万円?
有価証券報告書によると、株式会社リクルートの平均年間給与は763万8,676円(2026年3月期、従業員11,776名)です。「1,163万円」という数字を見かけることもありますが、これは持株会社リクルートホールディングス単体の数字であり、実際に配属される事業会社の水準とは異なります。両者の違いは後述します。
国税庁「令和6年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の平均年収は478万円です。リクルートはこれを285万円以上も上回る水準にあり、人材業界の中でも高い給与水準を誇る企業です。
平均年収763万円の手取り額の目安
国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会の公式情報をもとに試算すると、34歳で年収763万円の場合、年間の手取り額は約574万円、ひと月あたりの手取り額は約48万円が目安です。実際の手取りは扶養家族の有無・各種控除・居住地域によって異なります。
| 年収 | 想定ステージ | 年間手取り目安 | 月手取り目安 |
|---|---|---|---|
| 400万円 | 入社1〜3年目 | 約320万円 | 約27万円 |
| 600万円 | 入社4〜6年目 | 約455万円 | 約38万円 |
| 763万円 | 34歳(平均) | 約574万円 | 約48万円 |
| 1,200万円 | GMクラス | 約855万円 | 約71万円 |
| 1,600万円 | 部長クラス | 約1,110万円 | 約93万円 |
国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会の公式情報をもとに試算(目安)
リクルートの年収ランキング|同業他社との比較
人材業界の主要企業と比較すると、リクルート(事業会社)は763万円で4位相当の水準です。1位のリクルートホールディングスは持株会社のため単純比較はできませんが、クイックやパソナグループといった上場企業を上回っており、業界内での給与競争力は高い水準にあります。
| 順位 | 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|---|
| 1位 | リクルートホールディングス(持株会社) | 1,163万円 | 40.2歳 |
| 2位 | ビジョナル | 854万円 | 38.5歳 |
| 3位 | パーソルホールディングス | 819万円 | 40.9歳 |
| 4位 | 株式会社リクルート(配属先) | 764万円 | 34歳 |
| 5位 | クイック | 692万円 | 約38歳 |
| 6位 | パソナグループ | 628万円 | 34.9歳 |
| 7位 | マイナビ | 535万円 | 約29歳 |
| 8位 | エン・ジャパン | 533万円 | 30.8歳 |
人材業界主要企業の平均年収比較(出典:各社有価証券報告書・OpenWork、2025〜2026年時点)
同業他社の年収水準は、それぞれの記事でも詳しく解説しています。パソナグループの年収は持株会社単体の数字である点がリクルートと共通しており、比較する際の参考になります。

また、マイナビの平均年収は口コミベースの数字のため、有価証券報告書ベースのリクルートとは算出方法が異なる点にも注意が必要です。

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リクルートの年代別の年収|20代・30代・40代・50代
リクルートは年次ではなく「ミッショングレード制」という等級制度で給与が決まる仕組みを採用しています。同じ年齢でも担当するミッションのグレードによって年収が大きく変わるため、以下の年代別の数字はあくまで一般的な目安として参考にしてください。
| 年代 | 年収目安 | 該当グレード |
|---|---|---|
| 20代前半(入社1〜3年目) | 400万円〜650万円 | ジュニアメンバー |
| 20代後半〜30歳前後(入社4〜7年目) | 650万円〜1,000万円超(30歳の目安:約810万円) | ミドルメンバー |
| 30代 | 1,200万円〜1,600万円 | GMクラス(MG7-8) |
| 40代 | 1,600万円〜2,000万円 | 部長クラス(MG9-11) |
| 50代 | 2,000万円超 | エグゼクティブ(MG12) |
出典:各種転職メディアの公開情報をもとに作成(グレード制のため目安)
20代:ジュニア・ミドルメンバー|400万〜1,000万円
2026年卒の新卒総合職の初任給は月給326,551円で、賞与を含めた初年度の想定年収は400万〜450万円程度です。入社後は3ヶ月〜半年ごとの評価でグレードが見直され、成果を出せば入社数年でミドルメンバー相当まで昇格し、年収650万〜1,000万円に届くケースもあります。
30代:GMクラス|1,200万〜1,600万円
30歳時点の目安年収は約810万円と報告されており、この時期にGM(ゼネラルマネージャー)クラスへ昇格すると年収は1,200万〜1,600万円まで一気に伸びます。年功序列ではなく「どのミッションを任されるか」で年収が決まるため、早期に事業責任の大きい役割を任された社員ほど、30代で高年収に到達しやすい傾向があります。
40代・50代:部長クラス・エグゼクティブ|1,600万円以上
部長クラス(MG9-11)になると年収は1,600万〜2,000万円、経営層に近いエグゼクティブ(MG12)では2,000万円を超える水準です。ただし、ミッショングレード制のもとでは40代・50代であっても成果が伴わなければグレードが維持されないため、年齢を重ねただけで自動的に年収が上がるわけではない点は理解しておく必要があります。
リクルートの役職・グレード別の年収
リクルートの給与は「ミッショングレード制」と呼ばれる等級制度によって決まります。年次や年齢ではなく、今どのミッション(役割)を担っているかでグレードが決まり、グレードに応じて年収が変動する仕組みです。役職・グレード別の年収目安は以下の通りです。
| グレード・役職 | 年収目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ジュニアメンバー(入社1〜3年目) | 400万円〜650万円 | 新卒・第二新卒の入口 |
| ミドルメンバー(入社4〜6年目) | 650万円〜1,000万円 | 成果次第で早期昇格も可能 |
| チームリーダークラス | 約900万円 | メンバー育成と自身の数字を両立 |
| GMクラス(MG7-8) | 1,200万円〜1,600万円 | 事業の意思決定権を持つマネジメント層 |
| 部長クラス(MG9-11) | 1,600万円〜2,000万円 | 事業部門全体の責任者 |
| エグゼクティブ(MG12) | 2,000万円超 | 経営層に近いポジション |
出典:各種転職メディアの公開情報をもとに作成(ミッショングレード制のため目安)
年収1,000万円に到達するには?
一般的な社員は入社7年目前後でGMクラスに昇格し、年収1,000万円を超えるケースが多いとされています。ただし、これはあくまで平均的な目安です。ミッショングレード制のもとでは、優秀な人材であれば入社5年目でGM相当のミッションを任されることもあれば、反対に成果が伴わなければ長く同じグレードにとどまることもあります。
「年功序列で待っていれば年収が上がる」という一般的な日系企業のイメージとは異なる仕組みのため、早い段階から裁量の大きい仕事を自ら取りにいく姿勢が、年収1,000万円到達までの期間を左右します。
リクルートの職種別の年収
転職口コミサイト「OpenWork」の職種別データによると、リクルートで最も平均年収が高いのは企画職の871万円です。営業職を主力とイメージされがちですが、実際には企画・スタッフ系職種の方が平均年収は高い傾向にあります。
| 職種 | 平均年収 |
|---|---|
| 企画職 | 871万円 |
| スタッフ職 | 800万円 |
| ディレクター職 | 777万円 |
| エンジニア・SE職 | 766万円 |
| マーケティング職 | 734万円 |
| 制作職 | 680万円 |
| 営業職 | 645万円 |
リクルートの職種別平均年収(出典:OpenWork)
営業職が最も高いと思われがちですが、実際には企画職より226万円低い水準です。これは営業職の母数に若手・入社数年目の社員が多く含まれる一方、企画・スタッフ職には経験を積んだミドル〜シニア層が多く在籍していることが影響していると考えられます。個人の等級・成果によって同じ職種内でも年収の幅は大きく変動します。
リクルートの年収の数字がサイトによって違うのはなぜ?
「リクルート 年収」で検索すると、1,163万円・1,145万円・763万円・693万円など、サイトによって全く違う数字が出てくるため、どれを信じればよいか迷う方は少なくありません。この差が生まれる理由は、実は「リクルート」という名前の会社が2つ存在するためです。
「リクルート」を構成する2つの会社
- リクルートホールディングス(持株会社・東証プライム上場):従業員130名。経営戦略の立案とグループ全体の統括が中心の少数精鋭組織。平均年間給与は1,162万4,997円(2026年3月期)
- 株式会社リクルート(事業会社・非上場):従業員11,776名。リクナビ・タウンワーク・ゼクシィ・SUUMOなど実際のサービス運営を担う。平均年間給与は763万8,676円(2026年3月期)
中途採用の求人に応募して実際に配属されるのは、ほぼ例外なく後者の株式会社リクルートです。「1,163万円」という数字だけを見て転職を検討すると、入社後にギャップを感じる可能性があるため注意が必要です。なお、口コミサイトOpenWorkの693万円という数字は在職者・退職者の回答をもとにしたサンプルデータであり、有価証券報告書の763万円とは算出方法自体が異なります。
リクルートの年収が高い理由
株式会社リクルートの年収763万円が業界内で高水準を維持している背景には、3つの理由があります。
①複数の大型メディア事業による収益基盤
リクナビ・タウンワーク・SUUMO・ゼクシィ・ホットペッパー・スタディサプリなど、生活のさまざまな場面をカバーする複数の大型マッチングサービスを同時に運営しています。一つの事業が落ち込んでも他事業でカバーできる収益構造が、安定した給与水準を支えています。
②ミッショングレード制による成果配分
年次に関係なく、担当するミッションの大きさで給与が決まる仕組みのため、成果を出した社員に報酬が集中しやすい設計になっています。年功序列で給与を薄く広く配分する企業と比べて、高いパフォーマンスを出す層の年収が全体の平均値を押し上げる傾向があります。
③グローバル展開による収益の多角化
リクルートグループはIndeedやGlassdoorなど海外の求人検索プラットフォームも傘下に持ち、グローバルで収益を上げる体制を構築しています。国内の景気動向だけに収益が左右されにくい構造が、給与水準の安定につながっています。
リクルートへの転職難易度と求められる人物像
リクルートの中途採用における一次面接の通過率は約20〜30%程度とされ、書類選考と比べて難易度が上がる傾向にあります。求める人物像として社内で繰り返し語られているのが「圧倒的当事者意識」というキーワードです。
- 圧倒的当事者意識:経営・事業・社会の視点で物事を捉え、能動的に行動できるか
- 学歴より成果・ポテンシャル:契約社員採用では学歴不問。中途採用でも学歴フィルターより実績が重視される
- 成果を具体的なエピソードで語れるか:前職での成果・課題解決のプロセスを数字とともに説明できることが評価される
面接では、前職や現職への批判・環境のせいにする発言は「当事者意識が低い」と判断され、選考に不利に働くとされています。前職の課題に対して自分がどう向き合ったかを語る姿勢が求められます。
リクルートの福利厚生
株式会社リクルートの福利厚生は、柔軟な働き方とダイバーシティの推進を重視した内容が整備されています。
| カテゴリ | 内容 |
|---|---|
| 社会保険 | 健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険 |
| 働き方 | 理由・回数を問わないリモートワーク、フレックスタイム制度 |
| 休日・休暇 | 年間休日145日、有給休暇(消化率65%) |
| 育児・介護 | 育児休業、介護休暇(男性育休取得率123%・女性152.3%) |
| 退職金 | 在籍期間に応じた段階的な退職一時金制度 |
| その他 | カフェテリアプラン、研修・資格取得支援制度 |
出典:数字で見るリクルート DATA BOOK、株式会社リクルート公式採用サイト
ダイバーシティと働き方への取り組み
女性従業員比率は50.4%、女性管理職比率は35.0%と、人材業界の中でも女性の活躍が進んでいる点が特徴です。オフィス出社率は44%にとどまっており、出社とリモートを自律的に選択できる働き方が浸透しています。
リクルートは激務?残業時間の実態
OpenWorkの集計によると、リクルートの月間平均残業時間は32.3時間です。厚生労働省の調査による日本全体の平均残業時間(約21.9時間)と比べると、やや長めの水準にあります。
「成果主義がきつくて年収が不安定なのでは」という不安を持つ方もいますが、口コミでは「営業は数字がすべてで残業時間が長くなりやすい」「休日出勤比率は2%と低く、平日にメリハリをつけて働く社員が多い」という両方の声が見られます。部署・担当領域によって忙しさの差が大きいため、配属後の実態は転職エージェントを通じて事前に確認しておくと安心です。
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リクルートの年収に関するよくある質問
リクルートの平均年収はいくらですか?
実際に配属される事業会社「株式会社リクルート」の平均年間給与は763万8,676円(2026年3月期有価証券報告書)です。「1,163万円」という数字は持株会社リクルートホールディングス単体の数字のため、転職を検討する際は763万円を基準に考えるのが実態に近いといえます。
リクルートで年収1,000万円は目指せますか?
目指せます。一般的な社員は入社7年目前後でGMクラスに昇格し、年収1,000万円を超えるケースが多いとされています。ミッショングレード制のため、成果次第では入社5年目前後でGM相当のミッションを任され、より早く到達する社員もいます。
リクルートとリクルートホールディングスは同じ会社ですか?
別法人です。「リクルートホールディングス」は東証プライムに上場する持株会社(従業員130名)で、経営戦略とグループ統括を担います。「株式会社リクルート」はリクナビ・タウンワーク・SUUMOなどの事業を実際に運営する事業会社(従業員11,776名)です。中途採用の求人に応募して配属されるのは、ほぼ例外なく後者です。
リクルートの新卒初任給はいくらですか?
2026年卒の新卒総合職の初任給は月給326,551円です。賞与を含めた初年度の想定年収は400万〜450万円程度が目安となります。
リクルートは激務ですか?
月間平均残業時間は32.3時間で、日本全体の平均(約21.9時間)よりやや長めです。ただし休日出勤比率は2%と低く、部署・担当領域によって忙しさの差が大きいのが実態です。配属後のリアルな働き方は転職エージェントを通じて事前に確認することをおすすめします。
中途採用でリクルートに転職するには何が重視されますか?
学歴よりも「圧倒的当事者意識」と呼ばれる、経営・事業視点で能動的に行動できるかどうかが重視されます。前職での成果を具体的なエピソードとともに語れるかが選考突破の鍵となる一方、前職や環境への批判的な発言は当事者意識が低いと判断されやすいため注意が必要です。
※ 免責事項
本記事の情報は、株式会社リクルート・リクルートホールディングスの公式ウェブサイトで公開されている情報(2026年9月時点)、有価証券報告書、および転職口コミサイト等の公開情報をもとに執筆しています。可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、情報の正確性・最新性を保証するものではありません。年収や待遇は個人の評価・部署・時期によって大きく異なる場合があります。本記事における推測や考察は公開情報に基づく見解であり、株式会社リクルート・リクルートホールディングスの公式見解ではありません。最終的な条件等は必ず公式採用ページや会社説明資料等をご確認ください。
参照・参考元
株式会社リクルート 会社概要(公式)
数字で見るリクルート DATA BOOK
リクルートホールディングス IR情報・有価証券報告書
国税庁「民間給与実態統計調査」




