Panasonic Holdings Corporation
パナソニックの平均年収は988万円
パナソニック ホールディングス株式会社の平均年収は988万円(平均年齢44.1歳)です。【参照:2026年3月期有価証券報告書】
前年(2025年3月期)の956万円から約32万円上昇しており、直近4年間は右肩上がりの水準が続いています。ただし、この988万円という数字は持株会社であるパナソニック ホールディングス単体の平均であり、家電やデバイスの製造・販売を担う事業会社の社員全員がこの金額を得ているわけではない点には注意が必要です。この点については、本記事の後半で会社ごとの内訳とともに取り上げます。
| 決算期 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| 2023年3月期 | 908.8万円 | 43.5歳 |
| 2024年3月期 | 930.5万円 | 43.8歳 |
| 2025年3月期 | 956.2万円 | 44.0歳 |
| 2026年3月期 | 988.1万円 | 44.1歳 |
パナソニックホールディングスの平均年収推移(出典:同社有価証券報告書)
dodaの業種別平均年収ランキングによると、総合電機メーカー全体の平均年収は593万円です。パナソニックはこれを395万円上回っており、電機業界の中でも高水準の給与を実現している企業といえます。
平均年収988万円の手取り額の目安
国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会の公式情報をもとに試算すると、44歳で年収988万円の場合、年間の手取り額は約721万円、ひと月あたりの手取り額は約60万円が目安です。実際の手取りは扶養家族の有無・各種控除・居住地域によって異なります。
| 年収 | 想定年代 | 年間手取り目安 | 月手取り目安 |
|---|---|---|---|
| 500万円 | 20代後半 | 約385万円 | 約32万円 |
| 700万円 | 30代 | 約528万円 | 約44万円 |
| 988万円 | 44歳(平均) | 約721万円 | 約60万円 |
| 1,200万円 | 部長クラス | 約874万円 | 約73万円 |
国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会の公式情報をもとに試算(目安)
パナソニックの年収ランキング|同業他社との比較
パナソニックの年収水準が、国内の大手電機メーカーの中でどの位置にあるのかを比較してみましょう。各社の最新の有価証券報告書をもとに整理しました。
| 順位 | 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ソニーグループ | 1,118万円 | 42.5歳 |
| 2位 | パナソニックHD | 988万円 | 44.1歳 |
| 3位 | 富士通 | 965万円 | 約43歳 |
| 4位 | NEC | 963万円 | 約43歳 |
| 5位 | 日立製作所 | 961万円 | 41.6歳 |
| 6位 | 東芝 | 926万円 | 46.1歳 |
| 7位 | 三菱電機 | 869万円 | 41.1歳 |
大手電機メーカーの平均年収比較(各社最新の有価証券報告書より作成)
パナソニックは大手電機メーカー7社中2位という結果です。首位のソニーグループとは130万円の差がありますが、3位の富士通とはわずか23万円差であり、上位グループの中でも僅差の争いが続いている状況がうかがえます。
同じ電機大手では、日立製作所や三菱電機についても年代別・役職別の年収を詳しく解説しています。日立製作所の年収記事や三菱電機の年収記事もあわせてチェックすると、業界内での立ち位置がより明確になります。


総合転職エージェントおすすめ3選
パナソニックの年代別の年収|20代・30代・40代・50代
各種転職口コミサイトのデータを参考に、年代別の平均年収を紹介します。パナソニックは年功序列的な要素と等級制度を組み合わせた給与体系のため、勤続年数を重ねるほど着実に年収が上昇する傾向があります。
| 年齢 | 平均年収(目安) |
|---|---|
| 25歳 | 450〜500万円 |
| 30歳 | 650〜700万円 |
| 35歳 | 850〜900万円 |
| 40歳 | 950〜1,000万円 |
| 45歳 | 1,100万円以上 |
| 50歳 | 1,200万円以上 |
年代別の平均年収目安(各種口コミサイト・転職メディアのデータより編集部作成)
20代:等級C1〜C2クラス|450〜550万円
20代前半は入社間もない「C2」クラスからスタートし、25歳時点の平均年収は450〜500万円が目安です。20代後半になると経験を積んで昇格が始まり、年収550万円前後まで伸びるケースも見られます。総合職としての基礎的な業務遂行力を身につける時期であり、資格手当や配属部署によって多少の差が生まれます。
30代:等級P10〜P9クラス|650〜800万円
30歳前後で650〜700万円、30代後半にかけて800万円前後へと上昇していきます。プロジェクトの中核を担う立場になり、専門性を発揮できるかどうかで昇格スピードに差が出やすい時期です。思ったより年収が伸びないと感じる社員もいる一方、早期に昇格した場合は30代のうちに800万円台へ到達することも珍しくありません。
40代:等級P8〜P6クラス|850万〜1,200万円
40代は課長クラスへの昇格が本格化する時期で、40歳時点の平均は950〜1,000万円、45歳では1,100万円以上に到達します。管理職に就いた社員は役職手当が加わり、年収1,200万円を超えるケースも一般的になります。
50代:部長・統括部長クラス|1,200万円以上
50代では部長・統括部長クラスに到達する社員が中心となり、平均年収は1,200万円以上です。事業部長クラスまで昇進すれば2,000万円を超える水準に到達するケースもありますが、管理職に昇格できるのは全体の一部にとどまるため、50代での年収差は評価・役職次第で大きく変わります。
パナソニックの役職別の年収
パナソニックの給与体系は「等級(グレード)制度」を採用しており、年次ではなく職務の難易度・責任範囲に応じて等級が決まる仕組みです。等級が上がるほど年収レンジも大きく上昇します。
| 等級 | 年次目安 | 年収目安 |
|---|---|---|
| C2〜C1 | 2〜4年目 | 400〜550万円 |
| P10/P9 | 5〜8年目 | 600〜800万円 |
| P8 | 8〜10年目 | 800〜1,000万円 |
| P7/P6(課長クラス) | 10年目以降 | 1,000〜1,200万円 |
| P5/P4(部長クラス) | 実力次第 | 1,200〜1,500万円 |
| P3(統括部長・BU長) | 実力次第 | 1,500万円以上 |
| P2(事業部長) | 実力次第 | 2,000万円以上 |
パナソニックの等級別年収イメージ(口コミサイト等をもとに編集部作成)
P7/P6クラス(課長相当)で年収1,000万円台に到達するのが標準的なキャリアパスです。P5以上の部長クラスに昇格できるかどうかが、生涯年収を大きく左右する分岐点となっています。
パナソニックの職種別の年収
パナソニックは事業領域が幅広いため、職種によって年収水準に差が生まれます。口コミサイトのデータをもとにした職種別の平均年収は以下の通りです。
| 職種 | 平均年収 |
|---|---|
| 企画職 | 868万円 |
| 管理職 | 817万円 |
| 開発職 | 764万円 |
| 技術職 | 764万円 |
| 営業職 | 701万円 |
職種別平均年収(出典:各種口コミサイトの調査データ)
最も平均年収が高いのは企画職の868万円で、経営企画・事業企画など、シニア層が多く在籍するポジションが平均を押し上げています。一方、開発職・技術職は同水準の764万円で、製品開発の現場を支える中核人材が多く在籍する職種です。営業職は701万円とやや控えめですが、大型商談の成約実績があれば賞与に反映されやすいのも特徴です。
パナソニックは2026年4月に会社が変わった|年収データを見る前に確認したいこと
「有報の988万円は本当に自分がもらえる年収なのか」と疑問に思う方は少なくありません。実はこの疑問には明確な理由があります。パナソニックは2026年4月1日付でグループ体制を大きく再編しており、「パナソニック」を名乗る会社そのものが変わったためです。
再編前は、持株会社であるパナソニック ホールディングスの下に、家電から法人向けソリューションまでを幅広く担う「パナソニック株式会社」(従業員約14,500人)という大きな事業会社が存在していました。この旧パナソニック株式会社の2026年3月期の平均年収は862万円(平均年齢43.6歳)で、持株会社の988万円よりも126万円低い水準でした。
2026年4月1日以降は、この旧パナソニック株式会社が分割され、以下のような複数の事業会社体制に移行しています。
2026年4月以降のパナソニックグループ主要9社
- パナソニック ホールディングス:持株会社(本記事の988万円はこの単体データ)
- パナソニック株式会社(新):旧パナソニック エンターテインメント&コミュニケーションから商号変更。冷蔵庫・洗濯機などの「くらし事業」中心、従業員約41,000人
- パナソニック コネクト:法人向けITソリューション・サプライチェーン事業
- パナソニック エナジー:車載電池・産業用電池事業
- パナソニック インダストリー/パナソニック エレクトリックワークス/パナソニック HVAC&CC/パナソニック ハウジングソリューションズ/パナソニック オペレーショナルエクセレンス:各事業領域の専門会社
就職・転職活動でパナソニックへの応募を考えている場合、「パナソニック」ではなく9社のいずれかを選んで応募する必要がある点も、これまでとの大きな違いです。初任給や年間休日数も会社ごとに異なるため、求人票に記載されている法人名を必ず確認することが欠かせません。
同時期の年収データについては、こちらの記事でも電機大手8社比較を交えて解説しています。
パナソニックの初任給・新卒1年目の年収
2026年4月入社の初任給は、応募する事業会社によって金額が異なる点が最大のポイントです。就活メディアの調査によると、学部卒の月給は最高額のパナソニック コネクトで29.0万円、最低額の新パナソニック株式会社で27.8万円と、同じ「パナソニック」でも月1.2万円(年間換算で約14万円)の差があります。
| 会社 | 学部卒初任給(月額) |
|---|---|
| パナソニック コネクト | 29.0万円〜 |
| パナソニック株式会社(新・くらし事業) | 27.8万円〜 |
2027年卒採用における学部卒初任給比較(就活メディアの調査より編集部作成)
上記の月給に加えて賞与・残業代が支給されるため、新卒1年目の想定年収はおおむね400万円台後半〜500万円台前半が目安です。なお、2027年卒の新卒採用数はグループ全体で約1,300人と、前年の約1,500人から縮小しており、採用倍率はやや上昇する見込みです。
パナソニックのボーナス・賞与制度
パナソニックの賞与は年2回(6月・12月)支給されます。支給額は会社の業績と個人の評価が反映される業績連動型で、口コミによると年間の支給水準は基本給の約4.5〜5.5ヶ月分、金額にして200万円前後が目安とされています。
また、みなし残業制度は採用されておらず、働いた分の残業代は100%支給される仕組みです。業績連動型であるがゆえに、事業部門の業績次第で支給額に年度ごとの変動があることは理解しておく必要があります。賞与制度についてより詳しく知りたい方は、パナソニックのボーナスに関する記事でも詳しく解説しています。
パナソニックの福利厚生と働き方|残業時間・有給休暇取得率
パナソニックの労働環境データは以下の通りです。有給休暇取得率は77.5%と高水準で、離職率も3.3%(2025年度)と低く、近年は3.6%→3.4%→3.3%と3年連続で改善しています。
| 項目 | 数値 | 期間 |
|---|---|---|
| 平均残業時間 | 30時間/月 | 2025年1月時点 |
| 有給休暇取得率 | 77.5% | 2025年度 |
| 離職率 | 3.3% | 2025年度 |
| 中途採用比率 | 24.6% | 2025年度 |
パナソニックの労働環境データ(出典:同社公式情報・口コミサイト)
口コミでは「部署による残業時間の差が大きく、技術部門は月30〜40時間程度と多め、スタッフ部門は20時間以内で少ない」という声が見られます。配属部署によって働き方が大きく変わるため、選考段階で希望部署の実態を確認しておくことをおすすめします。
総合転職エージェントおすすめ3選
パナソニックは今後も安定して稼げる?大規模人員削減の実態
年収は上昇傾向にある一方で、パナソニックホールディングスは大規模な構造改革の渦中にあることも事実です。「今のうちに転職すべきか、それとも様子を見るべきか」と迷う方に向けて、リストラの実態を整理します。
同社は2025年5月に国内外で約1万人規模の人員削減を発表しましたが、早期退職の応募が想定を上回ったことから、2026年2月には削減規模を1万2,000人に拡大すると発表しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 人員削減規模 | 1万2,000人(当初1万人から拡大) |
| 構造改革費用 | 1,800億円(当初1,500億円から300億円増額) |
| 2026年3月期 純利益予想 | 2,400億円(前年比34%減に下方修正) |
| 2027年3月期 利益改善効果見込み | 1,450億円規模 |
パナソニックHDの構造改革関連データ(2026年2月決算発表資料より編集部作成)
2027年3月期には構造改革による利益改善効果がさらに拡大する見通しも示されており、短期的な痛みを伴いながら収益体質の改善を進めている段階といえます。年収水準の高さだけで判断せず、自分が応募する事業会社の事業計画や成長性も確認しておくことが、後悔しない転職につながります。
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パナソニックの年収に関するよくある質問
パナソニックの平均年収988万円は本当にもらえる?
988万円は持株会社であるパナソニック ホールディングス単体の平均年収です。家電製造などの現場を担う事業会社(旧パナソニック株式会社)の平均年収は862万円と、126万円低い水準でした。2026年4月の組織再編後は事業会社ごとに給与水準が異なるため、応募先の法人名を確認したうえで年収相場を把握することが重要です。
2026年4月の組織再編でどの会社に応募すればいい?
希望する事業内容で選ぶ必要があります。家電・くらし事業なら「パナソニック株式会社(新)」、法人向けITソリューションなら「パナソニック コネクト」、車載電池なら「パナソニック エナジー」というように事業領域が分かれています。求人票の法人名を必ず確認し、初任給や年間休日数も会社ごとに異なる点に注意してください。
パナソニックのボーナスはいくら?
賞与は年2回(6月・12月)支給され、業績連動型です。口コミによると年間の支給水準は基本給の約4.5〜5.5ヶ月分、金額にして200万円前後が目安とされています。事業部門の業績によって年度ごとに変動する可能性があります。
パナソニックは激務でやばい?
平均残業時間は月30時間程度で、電機業界の中では突出して多いわけではありません。ただし配属部署による差が大きく、技術部門は月30〜40時間程度、スタッフ部門は20時間以内という口コミがあります。有給休暇取得率は77.5%と高く、離職率も3.3%と低水準です。
パナソニックは今後もリストラが続く?
2025年5月に約1万人、2026年2月には1万2,000人規模へと人員削減計画が拡大されており、構造改革費用は1,800億円規模に達しています。一方で2027年3月期には利益改善効果の拡大も見込まれており、収益体質の転換を図っている段階です。応募先事業会社の成長性もあわせて確認することをおすすめします。
※ 免責事項
本記事の情報は、パナソニック ホールディングス株式会社の有価証券報告書(2026年3月期)・公式プレスリリース(2026年2月時点)、および各種転職口コミサイト・就活メディアの公開情報をもとに執筆しています。可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、情報の正確性・最新性を保証するものではありません。年収や待遇は個人の評価・部署・時期・所属する事業会社によって大きく異なる場合があります。本記事における推測や考察は公開情報に基づく見解であり、パナソニック ホールディングス株式会社の公式見解ではありません。最終的な条件等は必ず各事業会社の公式採用ページや会社説明資料等をご確認ください。
参照・参考元
パナソニック ホールディングス株式会社 公式HP
パナソニック ニュースルーム「家電を主体としたくらし事業を展開する新たなパナソニック株式会社が発足」
パナソニックグループ 新卒採用情報
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」




